特定非営利活動法人( 認定NPO法人 )
BHNテレコム支援協議会
                                                                                                   
 
2011-04-25

バングラデシュ・ハティア島プロジェクト@
―コミュニティラジオ局支援事業の為の現地調査を実施−


【写真】調査時に訪問したハティア島のDUSオフィス前にて撮影。右から、BNNRCボズル事務局長、小峠氏(エンジニア)、松下氏(エンジニア)、玉木事務局員、DUSロフィック事務局長、日下部氏(地域専門家)

外務省からの支援を得て、2011年1月25日から2月9日にかけてバングラデシュ・ハティア島のプロジェクト可能性調査を実施しました。

バングラデシュ・ハティア島最大のNGOである島開発組織(DUS)から、防災と住民意識向上の為のコミュニティラジオ放送局の設置と維持運営トレーニングの実施という要請を受け、今回調査に至りました。

ハティア島はバングラデシュ南部のノアカリ県に属する南北約38km、東西約11kmの縦長の本島と、そのハティア本島から南に舟で約15分の所に長径約6km幅約5kmの小さな島ニジュンディップとで構成されます。島には約40万人の住民が暮らしています。


ハティア島とコミュニティラジオ

ハティア島は、北部の激しい侵食作用と南部の堆積作用により「動く島」とも言われ、サイクロン高度危険区域にも指定されています。
バングラデシュでのコミュニティラジオの歴史はまだ浅く、2008年「コミュニティラジオの設置と放送、運用に関する政策」が承認され始まりました。
フェーズ1として現地の14 団体にのみ放送許可免許が与えられていますが、2011年4月の時点で、開局している団体はまだありません。パートナーとなるDUSは現在フェーズ2の37番目に登録されており、許可免許取得の為手続きを進めています。

ハティア島では国営ラジオ放送「バングラデシュ・ベター」の他、数社の民間FM放送を聞くことができます。しかし、ハティア島には独自の方言がある為、島民の大半はラジオ放送の内容を理解することができず、さらにハティア島に特化した気象情報が放送されない為、内容が理解できたとしてもあまり役には立たないのです。



ハティア島西岸部の侵食の様子

西岸部は雨季の急速な川の流れにより
土砂質の土地が削られる


ハティア島のDUSの事務所は一方向からの
風や波に影響されないように八角形のシェル


DUSの事務所は2、3階に部屋があり
中庭は綺麗に手入れされている



今回の調査内容について

今回の調査では、現地パートナーの要請及び状況確認、組織体制の確認、設置場所候補の検討、機材とその調達法の確認、市場価格調査、関連組織(公的機関、企業、NG等)訪問、住民へのヒヤリング、住民ニーズ調査等を実施しました。



現地パートナーDUSとBNNRCとミーティング

DUSの地域マネージャー達がコミュニティラジオに
関するグループでまとめた意見を発表

ハティア島で聞くことのできるラジオ放送を調査
 

マーケットで機材の価格調査

1994年にJICAの支援で建てられたシェルター
「たんぽぽ」にCAシステムを設置予定


各シェルターではサイクロンの規模を
旗で知らせる


ハティアの人々の声

島民に情報などに関するヒヤリングを行い、コミュニティラジオ局の設置について説明をした所その期待は大変大きく、ハティア島のニュース、天気予報、流行病・疫病情報、市場価格、農業技術、音楽など、島民の生活に役立つ情報が流れるならぜひ聞きたい、ぜひ流してほしいという声を多く聞きました。

また番組作成に積極的に協力したい、番組にぜひ参加したいなど、子どもからお年寄りまで住民のコミュニティラジオに対する関心は非常に高く、ラジオ局の長期的な持続可能性にも大きな期待を持つことができます。

コミュニティラジオは地域の財産であり、その一番の特徴は、地域の人々が地域に特化した情報を彼ら自身の手で放送することです。そのコミュニティラジオのハティア島での開局は、住民への正確かつリアルタイムの情報提供と、島民自身による地域の問題解決に大きく貢献するでしょう。


DUSの実施するマイクロクレジットのショミティ
(相互扶助グループ)にてヒアリング

コミュニティラジオに大きな期待を
抱くハティアの人たち

ハティア島の女子短大生からはコミュンティラジオ
に対する活発な意見が次々と出た

防潮堤の外で意見を聞いた漁師たち

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