| 更新 2012-02-03A |
臨時災害放送局関連の支援活動
の現状について(続報)
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11月に当ホームページで被災地での放送局支援の報告をしましたが、その後の状況について改めて現状報告します。
「臨時災害放送局」は、放送法で「大災害発生時にその被害を軽減するため、それぞれの地域に特化した緊急放送、生活関連情報、復興に向けた町の動きなどを放送する、地方自治体に認められたFM放送局」であり、通常の免許手続きによらず臨機の措置によって免許交付が行われることもあり、大震災発生以降、これまでに被災地では多数の臨時災害放送局が開設され、東北三県(岩手、宮城、福島)で2012年1月の時点で、総務省か19局に放送免許が発行されています。
ところが、地震発生直後に放送を開始した局でも、その後被災者が避難所から退去したり、仮設住宅に移るなどした結果、電波の入りにくい地域の住民が増加しているところが出てきています。そのような場合、折角の放送を聴けるよう難聴地域住民への対策を講じる必要がでてきます。 また、漸く復興の兆しが見えてきた地域で臨時災害放送局を新たに設置したいという自治体も出てきました。当会では、こうしたニーズに応えようと、震災発生以降、アメリカの財団からの資金援助、当会理事の歌手加藤登紀子さんのチャリティコンサートからの寄附金、ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成金や支援者の皆さんからの寄付金を活用して支援事業を実施しています。その進捗状況は以下のとおりです。
1. 難聴地域解消事業
(1)宮城県南三陸町の難聴地域
既に運営されていた放送局から、難聴地域解消のため送信アンテナ施設を山上に移設するための技術支援要請を受けて、当会で移設工事の基本設計や総務省、他放送局との調整支援を行ない、昨年8月に移設作業が完了しました。
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南三陸町臨時災害放送局 |
(2)宮城県亘理町の難聴地域
放送が聞けない状態にある1,000世帯程度に対し、送信アンテナ施設を山上に移設し電波が十分に届くようにする計画が出来ていますが、山上に通ずる道路が昨年秋の大雨で崩壊しているため、移設作業は2月以降に開始する予定です。
(3)宮城県亘理町・山元町の難聴仮設住宅
仮設住宅の外壁が鉄板構造となっていることから、室内で放送を聴くことが出来ないため、共同アンテナを設置し、戸別に電波を受信できるような手立てを講ずることになっています。これによって亘理町では約500世帯、山元町では約1,200世帯が聴けるようになる見込みです。亘理町の作業は12月末に終了し、現在山元町の作業を実施中で2月中には終える予定です。 |

山元町仮設住宅での住民説明会 |
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(4)福島県南相馬市の難聴地域
福島県南相馬市の臨時災害放送局から難聴地域解消の相談がもたらされ、調査・検討の結果送信アンテナ施設を山上に移設することが必要との結論に至り、当会で移設工事の基本設計や中継機器などの必要機材の調達、総務省、他放送局との調整の協力を行っています。東北地方のアナログ放送が終了する3月を待って移設の工事が行なわれる予定です。
2. 新たな臨時災害放送局の設置
(1)岩手県陸前高田市
昨年9月に岩手県陸前高田市から新たな臨時災害放送局立ち上げの支援要請を受け、当会から山上の送信アンテナ施設と放送所との間を中継するシステムと放送局用設備一式を寄贈、12月10日戸羽太市長も参列された開局式を迎え、放送が開始されました。
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| 陸前高田放送局 (左:開局式、右:スタジオ) |
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(2)岩手県大槌町
町長をはじめ多くの町職員が犠牲になった岩手県大槌町の新たに選出された町長から、昨年10月新たな臨時災害放送局設置の支援要請を受け、当会が基本設計を行ない、放送局用設備一式を寄贈します。 現在、町で放送局の運営スタッフを募集中で、雇用次第設置詳細スケジュールを立て、速やかに放送を開始する予定になっています。 尚、この地域では難聴対策として、山上にある他放送局のアンテナ設備を借用する予定で、当会では、このための調整を行っています。
これまで取り組んできた事業の概要は現状上記のとおりですが、こうした放送局関連での新たな支援要請には、今後ともできるだけ応えて行く所存です。
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