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【バングラデシュ】ハティア島プロジェクト32:コミュニティラジオの本放送が始まりました

 

※JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)「コ ミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト(バングラデシュ・ハティア島)」の概要はこちら

 
 
昨年11月に開局式を行ったコミュニティラジオ局 Radio Sagor Dwip(ラジオ・シャゴール・ディップと読み、“海の島”という意味です)に情報省より正式に免許が交付され、本放送が始まっています。
 

現在、放送時間は午前9時から12時までと午後2時から5時までの1日6時間です。放送時間になると、伝統楽器を使った現地の雰囲気を感じられるラジオ局のテーマ音楽と放送開始メッセージに続き、イスラム教のコーランの詠唱が流れ、番組が始まります。放送は2名のボランティアが交代で行っています。今のところ音楽や事前に収録した番組が多く、地域住民の生活に密着した番組は少ないのですが、運用ボランティアが番組づくりや放送業務に習熟していくに従い、これから増やしていく予定です。
 

本放送を開始したことを受けて、災害脆弱地域コミュニティでのリスナーズクラブの設置を始めました。このリスナーズクラブは、番組聴取者の集いのようなリスナーズクラブとは異なり、ラジオ保有率の低い地域でコミュニティラジオからの情報を受けて、災害襲来時には防災情報を地域に周知したり警報旗を揚げたりするなどの防災活動の役割も持っています。
 

写真中の赤・黒の布が警報旗で、3枚セットで警報のレベルによって揚げる枚数が異なります。2015年度末までに100のリスナーズクラブが登録され、ラジオ、ソーラーランタン及び警報旗のセットが供与されました。最終的には合計150のクラブが設立・登録されることになっています。
 
また、138カ所のサイクロンシェルターにサインボードを取り付けました。このサインボードは、和歌山大学の今西客員教授の監修のもとデザインし、現地の防災委員会の承認を得たもので、懐中電灯で照らすと反射するようにできているため、サイクロン発生時、建物の場所がわからないくらい真っ暗になってしまっても、シェルターが見つけられるようになります。
 

プロジェクト・マネージャー 小峠 忠義