APT人材育成専門家会議に出席して

2012年7月6日(金)10:00

 

6月18日~20日にかけてタイのバンコクで開催された、Asia Pacific Telecommunity(APT)主催の人材育成専門家会議に出席致しました。

この人材育成専門家会議の開催はAPTとしても初めての試みで、APT 山田事務局長をはじめ、人材育成担当の石田氏などのAPT関係者ら約10名に加え、APT加盟国からも約40名が参加し、各機関・団体の組織紹介や実施する人材育成に関する発表が行われました。

30分の発表の中で、当会も団体概要や人材育成に関する活動、またAPTとの関わりや関連活動等を紹介しました。BHNの人材育成プログラムが14年前から独自に毎年実行されていること、また研修も前期にマレーシア、後期に東京で実施していることに、APTの幹部やメンバー、また今回参加した各団体の方々は非常に驚き、大きな関心を持たれたようで、発表後に多くの質問を受けました。

今回の会議を通じて、当会がこれまで独自に実施してきた人材育成研修について、もっと積極的に紹介をし少しでも多くの方に知ってもらえればと感じました。

また、2日目、3日目はグループ討議が中心で、主な議題は研修生のニーズをどう掴むか、またそのニーズにどのように対応できるか、現在のAPT研修が妥当か否か、研修の評価においての重要なポイントは何か、オンライン研修についてどう考えるか等、5つのグループ(1グループ7~8名)に分かれ活発な討議が行われました。

今回の会議から、APTが常に研修事業の改善について検討し努力している姿勢が、ひしひしと伝わってきました。

驚いたことに、フィリピン、カンボジア、インドからの会議参加者が、これまで当会が招聘した研修生を知っており、世間の狭さも感じました。

当会は昨年11月にAPTの受託で、東南アジア11カ国の研修生を対象に約3週間、日本でICT利活用を中心テーマとした研修を日本で実施し、非常に好評を得ました。その研修生数名からは、自分の国でのパイロットプロジェクト調査・実施をBHNに期待しているとの連絡も受けております。

APT研修の関係者とBHNが今まで独自で実施してきた研修の関係者とをうまくつなぎ合わせ、今後の研修やプロジェクトを発掘・実施し、相乗効果を出していく必要性を感じました。

また、APT加盟団体の中でも、APTの研修と組織独自の研修の両方を行う当会のような組織は非常に少ないはずです。この経験を踏まえ今後の研修を有利に展開していければと存じます。

人材育成プログラム担当:土橋(事務局次長)

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