2013年10月:宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等における被災者の地域コミュニティ支援事業報告

2013年11月22日(金)11:56

 

当会が宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等の仮設住宅団地集会所にインターネット環境等の支援事業活動を始めてから約半年間が経過しました。

今後の支援内容検討の参考とするため、インターネット環境・パソコン設置活用支援事業活動をしている38仮設住宅団地の各自治会会長宛てに2013年10月1日付でアンケート調査を郵送しました。回答が寄せられたのは34自治会で回収率は89.4%でした。

アンケート調査の内容及び主な回答は次のとおりです。

(1)? インターネット環境・パソコン等の設置後に、自治会では何か変化がありましたか?

圧倒的に多かった回答内容は、①「市や県の情報がリアルタイムに閲覧でき、仮設住民へ周知できたこと」でした。次に、 ②「自治連合会とのメール交換によりスムーズな事務処理ができたこと」、それから③「自治会報やイベントチラシ等を作成し配布できるようになったこと」等々、良い変化面があげられました。「変化なし」と回答した自治会は、3件ありました。

特筆すべきは、東松島市G仮設住宅団地では「ホームページ」を、石巻市O仮設住宅団地では「ブログ」を立ち上げ、全国にイベントや支援状況等を発信しているとのこと、でやる気満々の自治会も見受けられました。立ち上げ作業は、仮設住宅団地の自治会役員自身と地元ボランティアの協力で行ったとのことでした。

(2) 現在、インターネットを使用していて困ったことはありますか?
「特になし」

(3)? IT(パソコン)出前研修について
パソコン等設置時点で要望があった23自治会には、自治会役員を対象に簡単なIT出前研修(インターネット検索、メール受発信等)を実施しました。また、設置後も引き続き要望された自治会には、その都度IT出前研修を実施しました。その研修回数は、2013年10月末まで69回(2時間/1回)を数えています。

当会では、自治会役員へのIT出前研修は、パソコン設置から6ヶ月間を目途に考えていましたが、今回のアンケート結果では、今後も研修を望んでいる自治会が22ヶ所もあることがわかりました。

この中には、「インターネット環境・パソコン等の設置後も変化なし」と回答した3自治会、及びパソコン設置時点ではIT出前研修不要とした11自治会中8自治会が研修を望んでいることがわかりました。自治会役員は比較的高齢者が多く、なかなかパソコンになじめないこともありますが、工夫をして要望に沿えるよう計画していくこととします。

この度のアンケート結果を受け、引き続きIT出前研修を継続していくこととしますが、「近隣仮設住宅団地を一括したIT集合研修」や「一日単位のIT出前研修」も考えていくこととします。

なお、パソコン等機器類の不具合申し出については、その都度対応し既に解決済です。

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アンケート配布数:38団地、回答数:34団地

 

石巻周辺被災者支援事業担当

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