フィリピン台風ハイエン被災者支援事業始まる

2014年1月7日(火)14:00

 

12月中旬から開始となった支援事業ですが、早速当会メンバー2名と前後し、セブ島で必要資機材を調達し機能チェックをした後、大量の荷物とともにフェリーでレイテ島オルモック市に入りました。

私たちが支援事業をするオルモック市およびメリダ町の市町役場には、支援物資が山積みされてはいるものの、たくさんの住民が群がり物々しい中銃を持った軍人が巡回するという光景は消え、台風被災から1月以上が経って少しずつ落ち着きを取り戻していました。電気も重要な施設には通電できるようになっていましたが、それでも一般住民への電気の供給にはいたっておらず、電気のあるホテルなどの前は携帯電話等の充電のため、深夜まで人だかりがしていました。

また被災した建物や電柱、電線はそのままになっており、復旧までには相当の時間が必要であると感じました。

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オルモック市およびメリダ町の災害対策本部長と支援事業すなわちCAシステムの建設、運用およびICTステーションサービス提供のための覚書(MOU)を結びました。

 

 オルモック市には110の地域(バランガイ)があり、メリダ町には22のバランガイがありますが、市町役場を含めてどこにCAシステムを設置するか現地調査をして、両市町それぞれ2箇所ずつ計4箇所を決定し、建設工事を進めました。クリスマス休暇や年末始を控え一時工事遅延が懸念されましたが、通信建設工事会社・協和エクシオのフィリピン子会社・MGEXEOの皆様の絶大な協力も得えて、4箇所すべての建設を予想以上に早く無事完了しました。またICTステーションは一部衛星からの受信アンテナを残して装備完了しました。

現在これらの設備は、2月初旬の事業完了に向け、運用、モニターの段階にはいっており、より多くの被災者に利用してもらえるよう、現地支援チームは正月休み返上でがんばっています。

?プロジェクト・マネージャー 寺内 賢一(副理事長)

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