岩手県沿岸部被災地へのインターネット環境提供支援事業概要

2012年6月1日(金)10:00

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、被災地では通信施設などの社会インフラが壊滅し、被災者のみならず救援活動に携わる方々も、情報授受のための通信手段を確保することが困難な状態に陥りました。

被災地から届く「情報がほしい」との声に応え、当会はラジオや無線機、携帯メガホンを寄贈するとともに、避難所や医療活動、ボランティアセンター、社会福祉協議会、現地NPO、被災者が立ち上げた復興事業などの拠点にインターネット環境を提供しました。

 

その結果、避難所に設置したインターネットで初めて自分の町が津波に襲われる様子を見たという被災者、インターネットが設置されるまで手書きで書類を作成していたという救援者、学習資料の検索や遊ぶ場所のない避難所でゲームをして気を紛らわす子供達、自ら立ち上げた事業のホームページを作成し広報や通信販売を開始した被災者、ツイッターでつぶやいたら生活用品を送ってもらえたと喜ぶ被災者など、インターネットは多くの方々にそれぞれの必要に応じて活用されました。

私達自身もこの度の震災で、改めて通信手段の有効性を認識させられました。

正確な情報と通信手段の確保は、被災者に安心と安全をもたらします。

被災地で私達に寄せられた声を参考に、今後もより早くより正確な情報を届けることを目標に努力して参ります。

当会が設置したシステムは容易に移設が可能な仮設型であり、閉鎖された避難所などの施設から他に必要としている施設に移設し、現在も有効に活用されています。

緊急期を過ぎた今も、インターネットは被災地で様々な形で活用されています。機器の支援とともに、技術支援もしております。必要があればいつでもご相談ください。

岩手県被災者支援事業担当:山崎(プログラム・オフィサー)

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