ハティア島プロジェクト27:学校での防災教育プログラムを実施しました

2015年4月21日(火)10:13

 
※JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト(バングラデシュ・ハティア島)」の概要はこちら

バングラデシュは洪水やサイクロン、川の浸食など、常に自然災害に見舞われています。災害に脆弱な地域は、その度に農地や家を奪われるなど、なかなか貧困から抜け出すことができません。

このプロジェクトでは、人的被害を最小限に抑えるためにも学校における防災教育も実施しています。

学校で防災教育を実施するのは、以下のような目的があります。

・子どもたちが災害について意識を持ち、学んだことを親や兄弟に伝えていく
・被害を少なくするための方法を学ぶ
・災害時の対応能力をつける
・災害警報について理解する
・サイクロンなどの災害に関する知識を増やす

2014年12月、3カ所の学校と1つのマドラサ(宗教学校)にて授業を行いました。4か所での参加者合計は、男の子が115名、女の子125名、先生12名、学校の理事6名、合計258名でした。

教室では、防災に関するアニメや、気象変動や温暖化、様々なタイプのサイクロンがあることなど、ビデオなどを使って学びました。その後、先生とプロジェクトのスタッフ、ボランティアとともに学んだことについて子どもたちと話し合うワークショップを行いました。子どもたちは積極的に意見を述べ、防災に対する意識が高まってきていることわかりました。話し合い後、災害に関する知識や被害を少なくするためにできることなどについて、子どもたちから親や地域の人たちへ、広く伝えていこうと約束しました。

 

先生や地域の有力者からは、このような授業は、地域の人たちの災害対応能力につながり、人的災害を減らすことができる。すべての子どもたちに対して実施することが望ましい。毎月このような意識づけの機会が必要。といった意見がだされ、この取り組みを続けていくことへの期待が寄せられました。

Md. アシュラフ ウディン/DRR コーディネーター/DUS

     

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