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ハティア島プロジェクト9:コミュニティラジオ局設備の一部機材の現地搬入が完了

 ※JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)である「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト」は、バングラデシュのノアカリ県ハティア島およびニジュンディップで、①島民が必要とする正確な気象・災害情報を公平に伝達し、②災害情報を島民が正確に把握し避難行動に移せるよう、支援を行うものです。実施期間は2013年3月15日~2017年8月31日です。プロジェクトの概要はこちら

 

 

本プロジェクトも事業開始から早半年が過ぎました。現地体制の整備や機材調達が進み、本格的に動き出した感があります。

 

本プロジェクトではハティア島のDwip Unnayan Songstha (DUS)の本部建物にスタジオ・放送設備を建設し、隣接するニジュンディップにある3か所のサイクロンシェルターに受信設備と地域同報システム(CAシステム)設備を建設します。建設は完成後の保守等を考慮してバングラデシュのシステムインテグレーターと請負契約を締結しました。

 

全体システムは大きく分けて、FMラジオシステム、アンテナタワー及びソーラー電源設備からなります。いずれの機器設置場所も商用電源が利用できませんので、小容量のポータブル発電機をバックアップとした太陽光発電設備で商用電力を供給します。

 

一部、政府の輸入許可が必要な放送機材を除く機材がダッカに集結しましたので、サイクロンシーズン(10月中旬から11月上旬にかけて)の到来前にプロジェクト現場に搬入することにしました。機材は9月12日にダッカを出発して9月16日にハティア、ニジュンディップ両島に到着しました。

 

ニジュンディップに運ばれたアンテナマストの部材  ニジュンディップのサイクロンシェルター

機材はいったんダッカに集結し、トラックで約200km離れたバングラデシュ南部沿岸のノアカリにある港まで輸送した後、艀の様な小さな船で約50kmを海上輸送しハティア島及びニジュンディップに陸揚げされました。

 

ノアカリ―ハティア間の輸送に使われるような艀 艀からの荷下ろし風景(ハティア島)

いずれの島も沿岸の浸食が激しく、大型船や小型船がしっかりと着岸できる整備された湾岸施設はありません。ハティア島では仕方なく河口より500mほど内陸にさかのぼった川岸に艀を着岸させて荷下ろしを行いました。この場所は現地の島の商店などが本土からの生活物資の輸送に使用している場所です。

 

機材を運ぶ島内の道路は、ハティア島では比較的整備されているものの、ニジュンディップは未舗装の凸凹道です。もちろんトラックなどありませんので、トラクターに引かれた荷車に積み建設現場に搬入することになりました。

 

島内輸送にはトラクターが活躍します ニジュンディップでは一部の道路が冠水しています

バングラデシュでは今、雨季の終わりに当たり、水位が高くニジュンディップでは一部の道路が冠水している状況で、人手に頼るところもありました。最終的にはソーラーパネル2枚が輸送中に破損したほかは特に大きな事故もなく無事輸送を終えました。なお、この破損したソーラーパネルは業者の責任で取り替えられます。

 

ハティアに運ばれていない残りの放送機材は、政府による周波数割り当ての承認待ちですが今月中にはその承認が得られる見通しです。早く政府承認が下り工事が開始されることに期待します。

 

工事中はDUSの技術者(電気、土木)が工事の監督を行います。工事が完成に近づく頃には完成検査を兼ねて日本から無線技術者の現地入りを予定しています。

 

>>バングラデシュ・ハティア島プロジェクトに関する前の記事はこちら

 

バングラデシュ・ハティア島CRプロジェクト
小峠 忠義(プロジェクト・マネージャー)

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