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飯舘村の原発避難者にも希望の光が!

 
福島県飯舘村は原発事故の影響で全村民が避難中であり、県避難状況は図1のとおり他の避難市町村に比べ借上げ住宅(村が借りた民間アパート等にバラバラに居住)が圧倒的に多く、知らない町への分散居住は村民への非常に大きな負担となっています。避難から5年目となり、ねばり強いと言われる東北人でもさすがに避難疲れと精神的ストレスは限界にきています。

BHNの支援活動は、避難直後に行った避難所・仮設住宅等へのメールやインターネット等の情報ネットワークの提供に始まり、その後避難先自治会のホームページ作成支援、高校へのパソコン寄贈、南極教室、健康維持活動へと拡大しました。当初から現在までの主な活動は表1のとおり多くの実績を残し、現在も健康維持・向上を中心にねばり強く続けています。

活動の中では村民の方々が喜んで自主的に健康維持に取り組まれるよう、色々な工夫をしています。最近の新しい取り組みとしては、マッサージ時に村民のストレス度測定を行い、施術前後のストレス改善度を把握する事でマッサージの効果を感じ、その変化が楽しみにもなっています。また、歩数計による歩け歩け運動では、従来から当会がシステムで管理している歩行数データから歩行数ランキングを作成し上位者を表彰したほか、歩行による健康効果の説明などを行いました。多くの方が努力して歩いていますが、77歳の女性が半年間で362万歩も歩いた実績が最高記録となっています。
 


苦労の多い避難生活ですが、帰村に向けての動きも出てきました。まず、政府の閣議(2015年6月12日)において、避難困難区域を除いて2017年3月までに避難指示解除するという目標が決定されました。またこれに先立ち飯舘村は「復興計画第5版(案)」をもとに村民対話会を地域毎に行い、帰村に向けての具体的な方策を村民参加で決定していく動きをしています。
 
まだ何事も決定ではなく検討段階ではありますが、帰村の動きが出てきた事で避難者の希望の光となっています。ただ避難解除になっても、すぐに大半の方が村に帰るという事にはなりません。家の修繕、仕事の確保、生活や病院通院の交通など問題山積で、多くの方が村に帰るには3年、5年という年月を要すとも言われています。被災者のご苦労を考えるにつけ、世の中の震災被害の記憶が風化しないよう願っています。
 
 

飯舘村避難者支援事業プロジェクトマネージャー
吉岡 義博(理事)

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