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【ミャンマー】カレン州・ナンタヴェ高校の教室のLED電球を蛍光灯型LEDに交換、夜間授業も明るく

内戦の影響で取り残されたカレン州の村々

ミャンマーでは、ビルマ族が約7割を占めていますが、全土に135もの民族が共存していると言われる多民族国家です。ビルマとして英国から独立する直前に、スーチー氏の父親であるアウン・サン将軍は、少数民族の代表者達と会談し、これまでのわだかまりを捨てて、各民族が自治権を保ちながら国として一体となり連邦国家を建設することを合意しました(=パンロン協定)。しかし、独立直前にアウン・サン将軍は暗殺され、その後の混乱の中で、この合意の内容は実践されることがありませんでした。その後カレン族の独立闘争をはじめとして、さまざまな少数民族が独立(その後は広範な自治権)を求めて武力闘争を続け、この内戦状態は現在まで65年余り続いています。この内戦のため、少数民族が支配している地域でのインフラ投資はまったく行われず、ミャンマー自体も発展するアジアの中で取り残されていました。
 
しかし、粘り強い交渉の結果、昨年末に向けてカレン族武装勢力の中核であるKNU(カレン民族同盟)を筆頭とする8組織の武装勢力が、中央政府との間で停戦協定を締結するまでに至りました。まだまだ数多くの組織が各地で小競り合いを続けているものの、カレン州では多くのエリアが安心して行動できるようになり、BHNでも、これまでに遅れていたインフラ設備の中で特に公共性の高い施設に、ソーラー発電による電気を供給するプロジェクトを始めることができました。現在、ミャンマー全土での電気の普及率は未だ約3割であり、電気が供給されているエリアでも停電が頻発しています。
 

フォローアップとナンタヴェ高校でLED電球を蛍光灯型LEDに交換

こうした背景から、BHNでは約3年間にわたり、ミャンマー・カレン州で電力供給のない地域病院3か所、学校8か所、その他の公共施設等にソーラー発電による電力設備を提供してきました。
7月以降は、これまでに工事を行った現場を回って、設備の運用状況を確認し、少しでも長期的に設備を維持してもらうための指導を始めています。BHNが支援している村々では、病院の職員を始め、学校の先生たちでも電気を扱ったことのない人が多いため、設備を設置した場所では、電気の基礎からメンテナンスのやり方まで教えています。特にソーラー発電は、バッテリーの電気を使い切るような使い方をすると、たちまち性能が落ちて寿命が極端に短くなるので、その時の天候に合わせて上手にコントロールしながら使うように、しっかり理解してもらう必要があります。
 
このフォローアップの一環でナンタヴェ高校の先生たちと話したところ、夜間授業中、席によっては手元が見づらいなどの理由から、教室の照度をもっと上げてほしい、との要望がありました。ナンタヴェ高校のある地域は、設置工事をした時には治安上の問題で外国人の入域が許可されず、日本の技術者が立ち会って現場での判断ができませんでした。しかし、最近は現地の治安状況も改善したため、エンジニアが訪問して教室のLED電球を蛍光灯型LEDに交換しました。蛍光灯なら黒板や教科書が見やすく、生徒たちは十分な明るさの中で夜間授業が受けられるようになったと喜んでいただきました。
 
 
 
今回の活動は、エックスモバイル株式会社が提供するMoshiMoshiiX(もしもシークス)利用通信料の中からいただいたご寄附で実施しました。この場を借りて御礼申し上げます。
 

 

プロジェクトマネージャー 相澤 紘史

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