トップ現場からの風景

ミャンマー9:ボガレーのワークショップ風景④

*当会は2015年9月からミャンマー南部デルタ地帯で、第3次CAシステム設置事業を開始しています。このエッセイでは、事業担当の木村参与がワークショップ開催地での様子を紹介します。

 
 
1月15日、ワークショップ終了後、午後2時20分出発でハザードマップを設置したカンス村に小さな船で向かう。川面は穏やかだったが、船頭を手伝う人も乗り込み、総勢6人でヒマワリの種をつまみながらの船旅である。私は念のためライフジャケットを着込んだ。
10人程度が乗れる船は、川幅が1km以上ある広々とした河を、燦々とふりそそぐ1月の日光を浴びながら約30Km/時の速度で快適に進み、ちょうど3時に村の小さな波止場に着いた。
 
村長をはじめ村人の出迎えを受けた後、急ぎ足でハザードマップの設置場所に向かう。マップを取り付けた掲示板を揺らしてみたが、強く固定されており問題ないことが確認できた。地図パネル板は、裏側がアルミスチール合金板で出来ていて簡単にへこむが、強風には耐えられそうである。最初としては上出来かもしれない。
 

しばらく歩くと小学校が見えてきた。ここでも軒下の雨の当たらない面にハザードマップが張ってあった。学校では幼稚園と小学校の高学年の授業が行われている最中だったが、若い女性教員に挨拶させてもらった。すると先生は子どもたちに向かって、ミャンマーを支援している外国人ですよ、と説明していた。
 

それから村長宅を訪問して、村人たちと一緒にジュースを飲みながら懇談したが、村長は74歳とのことで、お互いに頑張りましょうと手を握りながら励ましあった。
子どもたちと一緒に写真を撮り、帰りは波止場まで見送ってくれて、手を振りながら別れを惜しんだ。
 
村には今でも、電気も水道も水洗トイレもなく、先進国の生活に比べるとひっそりとした生活をしている。豊かになった日本はアジアへの支援・協力が引き続き必要だと改めて感じながら帰国の途についた。

 

ミャンマーN連プロジェクト(参与)木村