BHNの緊急時の人道支援
被災し潰れたラジオ局を被災者の手で再開






<支援が入る前の状況>
2018年9月28日にインドネシア(スラウェシ島)で発生したマグニチュード7.5 の地震による被害者支援のため、同年12月よりFMわぃわぃ(FMYY)、インドネシア・コミュニティラジオ協会(JRKI)と共同で被災状況の確認、被災者のニーズ調査等を行いました。
<支援に入るきっかけ>
現地調査をしていく中で、住民が災害情報や支援・復旧・復興に係わる情報を得る手段が乏しく、口コミに頼っていること。ラジオは国営放送局が有るが、被災者の必要とする情報が得られにくいこと等が分かり、ジャパンプラットフォーム(JPF)からの資金で、スラウェシ島、シギ県ドロ郡の4村(カラワナ村等)とその周辺を事業地そして支援事業を行うことになりました。
<支援の内容>
・「被災者による被災者のための放送」を可能にするコミュニティラジオ局の開局。
・放送コンテンツ制作支援。放送スタジオ用Wi-Fi環境の構築。
・みんなで放送を聴くためのラジオ受信機1000台配布。<支援の成果>
これらの一連の支援活動により、カラワナ村役場の周辺約5㌔以内の地域では、きめ細かな情報のタイムリーかつ正確な伝達。情報の誤報・誤解の抑制。地域コミュニティ活動の支援・復活及び促進。娯楽や憩いの増進等、環境整備が進み、住民からも高評価を得られました。 このラジオ局は「対話」を意味する「TUTURA FM」と命名され、シギ県知事、情報通信局により正式に開局が承認され、2019年5月1日に開局となっています。