ミャンマー・カレン州 ソーラーアドバイザートレーナー研修終了と受講者の声

2017年4月24日(月)12:09

 

ミャンマーのカレン州で行っている避難民帰還支援事業では、昨年10月から、ソーラーシステムの正しい取り扱い方を支援するソーラーアドバイザー資格プログラムを、事業終了後も現地で引き続き展開してもらえるように、その指導者を育成してきました。

今年3月に研修が終了し、12名の指導者が誕生しました。今回は、その受講者の一人ダウ・アヤ・ミャ・ナンダー・トゥンさんにお話を聞きました。

彼女は、州都パアンから車で3時間ほど離れたコーカレータウンシップにある地域開発省の支所オフィスで働くセカンドアシスタントエンジニアです。
モラミャインの大学で電力工学を学び、現在は、州政府職員として電気、水道の業務に携わっています。大学では約半数が女性ということで、女性エンジニアも多いのがこの国の特徴です。
プライベートでは、モン州で建設会社に勤めているご主人との間に2人のお子さんがいます。

今回の研修では、ソーラー発電システムの知識が増え、特に村を訪問して行ったソーラーシステムの点検や改善提案の実習がとても参考になったそうです。設計の授業は難しかったものの、今回のようなソーラーシステムの詳しいトレーニングや教材は、中央政府でも過去に例が無く、他の地域や部署からも必要とされているとのことでした。


彼女の担当する地域では、商用電力を供給するため、高圧線の鉄塔や村単位の変電設備の工事は徐々に進んでいますが、電線が敷設されておらず、そのスケジュールも明確ではありません。また、全ての村をカバーするには相当の時間を要することが予想されるため、まだまだソーラー発電システムの需要が高い地域です。

州政府職員のため異動もありますが、どの地域でも与えられた場所でソーラーシステムのサポートをしていきたいと話し、意欲的な姿勢を見せてくれました。

チーフエンジニア(参与) 志村 直茂

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