【防災支援、及び保健衛生意識向上のためのモデル事業でクンダイン(Kwun Daing)村を訪問】

2019年5月23日(木)16:19

 

クンダイン村の訪問記録

エーヤワディ地域における防災支援、及び住民の保健衛生意識向上のためのモデル事業は第2年次となり、昨年12月より開始され、本年12月末終了を目指し順調に進んでいます。

主たる事業内容は(1)CAシステム20村落への新規設置、既存CAシステム設置89村落のモニタリング実施、(2)CAシステムの保守運用に関するワークショップの実施、及び防災研修の実施(3)ハザードマップの作成・設置・テクノロジートランスファー、及び(4)住民の保健衛生意識の向上の4つです。この(4)を実現するために、モデル地域の村落住民に対し、健康意識の向上を図り、罹病の可能性を減らす活動を行っています。小学生に対しては、視聴覚教育を行い、健康知識の向上を図る計画をしています。

今次のプロジェクトでCAシステムの等の設置活動は本年12月末で終了する予定ですので、今後は村落で自主的にこれらの設備の運用・保守を行ってもらう必要があります。そのため村落の設備保守・運用状況を視察するためデダイエ郡クンダイン村を訪問しました。

この時期はミャンマーの水かけ祭り(ミャンマーの新年)の前でとても暑い時期でした。

村落へ行く途中、日本では見られないような川幅の広い雄大な川を小さな船で1時間ほど下り、途中で見える景色は、エーヤワディ地域デルタ地帯特有の広大な低地が広がっていました。

川では漁師が投げ網をしている光景が見られ、収穫した米を満載した船も行きかっていました。

町から村へ行く手段は河川が網の目のように走っているため、船で移動するのが有効です。
村落の船着き場に到着すると、村落のCAシステム委員会のメンバー等、多数の方々が出迎えてくれました。

CAシステム設置場所に到着すると、屋外に設置されている竹柱の上のスピーカ、ソーラーパネルの設置状況、室内にあるバッテリー、DVD等を点検すると共に、設置場所に集まってくれたCAシステム委員会の人に設備に関するQ&Aを実施しました。

参加者の多くはこのシステム設置以来、雨期に風雨が強く漁業に従事する方も多いため、定期的な天気予報の放送には大変助かっていると言っていました。また、村の行事案内等の情報が入るようになり、BHNに対する感謝の言葉が聞かれました。

今回訪問したクンダイン村ではCAシステムは重宝されており、プロジェクト終了後も末永く使ってくれると実感しました。

プロジェクト・オフィサー(参与) 渡辺 栄一

     

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