～大震災被災地の復興を担う人材の育成をめざして～

●　石巻専修大学ICTオープンカレッジ開講式

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去る8月21日（火）13時、予てより当会が石巻専修大学と相談し検討を続けておりました「石巻専修大学ICTオープンカレッジ」が開講致しました。会場は石巻市の中心部に位置する石巻信用金庫本店会議室で、予め応募の有りました30名の受講生とその他関係者で会場一杯のスタートとなりました。

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開講式ではまず石巻専修大学の坂田学長からご挨拶を頂きました。学長は「1日1つのことを覚える。身に付いたら素直に喜ぶ。そして、周りの人に覚えたことを自慢する」と、楽しみながら長く学ぶコツについてユーモアを交えて話されました。続いて当会の桑原会長から挨拶に加え、タブレットやパソコンを学び活用する楽しさや便利さについて、奥様がパソコンを学びネットの料理レシピを活用されている具体例を交えながら話し会場から笑いを誘い、それまで重々しい教室の雰囲気を和らげました。

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ご挨拶をされたお二方は、受講生が20歳代から70歳代まで幅広くかつ比較的女性の方が多いことを考慮し、無理せず楽しみなら受講を続けられるよう、お話をされました。受講生達は真剣に聞き入っていたのが印象的でした。

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開講の挨拶に続き、阿部講師が簡単な自己紹介をし、いよいよ第1回目の講義が始まりました。まずはタブレットに慣れてもらう為、パソコンとの違いなどを説明し実物を使いながら実習を行いました。今回も（株）NTTデータからチュータとして5人のボランティアの方々にお手伝い頂きました。第2回目以降もお手伝い頂ける予定ですので、大助かりです。本講座はおよそ3ヶ月に及ぶ長丁場ですので、息切れしないよう最後まで頑張って頂きたいと期待しております。

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●　開講までの経緯

当会は東日本大震災発生直後から被災地での支援を続けておりますが、これまでの支援事業を通じて、被災地の復興にあたっては「雇用の確保・創出」が極めて重要な課題であると肌で感じ、当会の情報通信技術やそれを活用した支援の経験が少しでも役に立てればと考えておりました。

 

石巻専修大学と相談し、2011年8月1日に大学内に、被災者・救援者に対して情報通信面の支援する「通信ボランティアセンター兼テレワークセンター」を（社）日本テレワーク協会と共同で開設し、またコミュニティセンター（おちゃっこ）では皆で楽しみながら学べるパソコン教室を開催し、現在まで続いています。また2012年に入り、日本マイクロソフト（株）の推進する「東北UPプロジェクト」の石巻市および周辺市町の現地実施パートナーとして、就労を希望する被災者の雇用可能性を広げるためのパソコン講習も実施しております。

一方、昨年11月に策定された「石巻市災害復興基本計画」の中で、雇用の維持と創出が重要な課題の一つとして位置づけられ、被災地での産業復興や雇用の創出が謳われていること、また石巻専修大学は被災地の早期復興を目的とした「復興共生プロジェクト」を立ち上げ、被災地域の防災と復興に関する事業を展開するとともに、復興を担う人材の育成を重点項目に掲げております。

このような状況の下で、企業の再生と地域復興を進めるためには、ICTとテレワークを企業経営に実践的に取り入れ活用することが急務であり、必要なICTスキルを持つ人材の育成を加速するため、石巻専修大学と共催で「ICTオープンカレッジ」を開講することになった次第です。なお本事業は、公益財団法人三菱商事復興支援財団復興支援助成金により実施しております。また、マイクロソフトオフィスソフト及びパソコン講習用の教材は日本マイクロソフト（株）より提供頂いております。

 

幸い、本事業の推進に当たり、石巻市役所、石巻商工会議所、石巻地区産学官グループ交流会の後援が得られ、また協力団体として石巻信用金庫、復興大学石巻センター、（社）日本テレワーク協会、（株）NTTデータに参画頂きました。

本事業の概要

1. 開講時期	・2012年8月21日から11月13日まで毎週火曜日・木曜日の週2回開催 ・次期オープンカレッジは、2013年2月、3月開講予定
2. 開講場所	石巻専修大学 （石巻信用金庫本店会議室を同大学サテライト教室として活用）
3. 講習対象	石巻市および周辺市町の講習希望者 （主に就労希望者、中小企業経営者等）
4. 講習費用	当面2年間（2014年3月まで）講習費用は無料
5. 講師	石巻専修大学、BHNテレコム支援協議会、日本テレワーク協会、NTTデータ
6. 講習プログラム	・タブレットの基礎と応用、実務活用 ・パソコンの基礎 ・オフィスソフトの基礎と実務活用 ・インタ－ネットの基礎と実務活用 ・テレワークの基礎と実務活用

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石巻周辺被災者支援事業担当