【バングラデシュ】ハティア島プロジェクト報告2:事業実施に向けて
2012年9月7日(金)13:50



2011年10月に国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業パートナー型の内定を受け、現在『バングラデシュ・ハティア島におけるコミュニティ・ラジオによる地域住民災害対応能力強化事業』実施に向け、現地パートナーのDwip Unnayan Songstha(DUS)と共に準備を進めています。
その準備の為8月25日~9月1日の日程で、プロジェクト・マネージャーとしてダッカに出張しました。出張目的はNGO登録の進捗確認、現地スタッフの雇用、FM放送局建設コストの見積もり取得です。
1.?NGO登録とバングラデシュ事務所の開設
現地での事業実施の為には、NGO局への団体登録(NGO登録)が必須とのことで、今年4月に当会は首都ダッカに現地事務所を開設し、同月にNGO局にNGO登録申請書を提出しました。関連省庁による調査・審査はすでに完了し、その結果が間もなくNGO局に報告されることになっており、9月末頃までに NGO登録が完了する見込みです。
BHNバングラデシュ事務所スタッフとして、今年6月からコーディネーターのソンジョイ(Sanjoy)が働いています。彼は現在、NGO局や現地施工業者、現地パートナーDUSとの調整に加え、事務所の経理・活動報告を行ってくれています。
今後事業実施までに、ハティア島のプロジェクトサイトに常駐し管理を行うサイトマネージャーや経理担当者等、さらなる雇用が必要になります。サイトマネージャーには他のNGOや国際機関が実施するプロジェクト管理経験が豊富な人物が候補にあがっており、雇用の検討を行う予定です。
2. コミュニティ・ラジオ放送局
バングラデシュは、2008年にコミュニティ・ラジオ局の開局が政府に正式に認められたばかりで、経験の浅い国です。
当事業のコミュニティ・ラジオ局建設の費用は昨年見積もりを取りましたが、当時はまだ国内でコミュニティ・ラジオ局の建設は1局も行われておらず、手探りの状態でした。また、インフレ率も年10%前後と高いので、今回見積もりを取り直すことにしました。現時点で、すでにコミュニティFM局14局が建設完了し運用を開始しており、結果、経験のある業者に見積もり依頼を出すことが出来ました。
コミュニティ・ラジオ放送局免許の取得も順調に進んでおり、近日中に情報省からの許可が下りる見込みです。年内の事業開始に向け、今後も準備作業を進めていきます。
>>バングラデシュ・ハティア島プロジェクトに関する前の記事はこちら
バングラデシュ・ハティア島プロジェクト・マネージャー:小峠(参与)