BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動 ~呉市天応地区、現地に出向いた実践研修会~

2022年7月5日(火)17:00

 

 

BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)では、2018年西日本豪雨被災地(広島県呉市等)において復興フェーズ(仮設住宅団地フェーズ、災害公営住宅団地フェーズ、市営住宅団地フェーズ)の進展に合わせ「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しています。2022年度からは、市営住宅団地フェーズに入りました。「コロナ蔓延時期には、ネット活用型被災者支援活動」、そして「コロナが落ち着いてきたら、現地に出向いた実践研修会」の二つの活動手法を柔軟に組み合わせて実施しています。

 

現地に出向いた実践研修会

今回は、2022年5月18日13:00~15:00及び6月22日13:00~15:00に実施した、呉市天応地区(呉市天応大浜アパート 集会室)での「現地に出向いた実践研修会」の開催模様を報告します。2日間は「防災」を共通テーマにして取り組みました。BHN広島事務所講師陣6人(沖野氏、寺岡氏、杉原氏、岡崎氏、岩本氏、廣中氏)が担当しました。

2022年5月18日、研修会場で準備作業を実施していると、住民の方が代わる代わる覗いて少しおしゃべりをしていかれました。私たちが来ることを気にしていて下さるのだと、とてもうれしく思いました。

 

研修会場でスマホ活用研修の準備作業(2022年5月18日撮影)

 

研修会場でタブレット活用研修の準備作業(2022年5月18日撮影)

 

この日の研修テーマは「LINEを活用した緊急時の対応」でした。当方で作成した資料を見ながら説明しました。続いて、各人の疑問点や作りたいもの等をそれぞれが個別に研修しました。

スマホの操作、スマホで画像加工(文字入れ)してLINEで送る手順の練習、グランドゴルフの競技会で使う名札の作成等を研修しました。

 

LINEを活用した緊急時の対応研修等(2022年5月18日撮影)

 

スマホ操作、スマホ画像加工(文字入れ)等(2022年5月18日撮影)

 

各人の疑問点や作りたいものに個別対応(2022年5月18日撮影)

 

自治会世話役の沖田さんは、Excelで「共益費関連書類等」を作成しました。当方で作成したひな形を元に金額等を入力して完成できました。

研修時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、それぞれに満足していただけたと思います。この日も、ポケットCO2センサーをパソコンに接続して密状態になっていないことを確認しながら研修活動を行いました。

 

ポケットCO2センサーをパソコンに接続して密防止確認
(2022年5月18日撮影)

 

なお、ポケットCO2センサーがタブレットやスマホの機種によっては動作にくいことが発生したことから、確実に動作する環境を確保するために作成した「CO2センサーをパソコンで利用する方法(作成 福田 卓夫氏)」を添付しました。

 

CO2センサーをパソコンで利用する方法

◆画像をクリックするとPDFが開きます◆

 

2022年6月22日、この日の研修テーマは「防災情報」でした。事前にプリントアウトしていた「防災資料」と「タブレットに格納した防災研修資料」を使って説明しました。

NHK広島放送局作成「防災手帳」等を準備して皆さんにお渡ししました。皆さん、被災経験を踏まえて「役立つ情報がある」と喜ばれました。

 

準備したNHK広島放送局作成「防災手帳」(2022年6月22日撮影)

 

タブレットに格納した防災研修資料を確認(2022年6月22日撮影)

 

続いて、各人の疑問点や作りたいものへ個別対応しました。3人はエクセルでカレンダー作成をされました。1人は地域のグラウンドゴルフ大会で使用する名札を作られました。

 

人気研修メニュー、エクセルでカレンダー作成(2022年6月22日撮影)

 

グラウンドゴルフ大会で使用する名札作成中(2022年6月22日撮影)

 

色々な質問に個別対応(2022年6月22日撮影)

 

タブレットを活用して質問に個別対応(2022年6月22日撮影)

 

自治会世話役の沖田さんは自治会の回覧板を作成しました。前年度のファイルを使って、名前の変更があれば上書き、名前を追加した時の罫線のひき方を質問されました。それから後の工程は、お一人でどんどん進めて印刷までされていたので、うれしかったです。完成した資料を見せていただいたのに、うれしすぎて写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。

以前の呉市天応仮設住宅団地集会所での研修会に参加されていた方が、今回の呉市天応大浜アパート研修会に久しぶりにお顔を見せてくださり、終始笑顔で楽しそうだったのが印象に残りました。呉市天応地区では、ICTを活用しながら、少しずつ新しいコミュニティの輪が広がってきたなと感じています。

 

長谷地区住民の皆さまがお世話している紫陽花(2022年6月22日撮影)

 

紫陽花ロードの紫陽花(2022年6月22日撮影)

 

研修終了後、紫陽花ロードの紫陽花が見ごろと声をかけていただき見に行きました。とても綺麗な紫陽花でした。

 

 

西日本豪雨被災者支援事業
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二

 

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*BHN 自主事業「西日本豪雨地域ICT支援事業」、事業期間:「2018年7月9日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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