厚木高校で講演

2022年12月26日(月)14:17

 

 

2022年10月、BHNは神奈川県厚木高等学校にて、防災と情報技術に関する講演をおこないました。

 

講演の様子

 

厚木高校は文科省より「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けている進学校です。毎年10月には「知の探求講座」と題したキャリア教育プログラムを実施し、横浜国立大学や日本航空、朝日新聞、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、みずほ銀行といったさまざまな分野から講師を招待しています。同校の2年生は自分の気になるテーマの話を選び、各教室に聞きに行きます。

知の探求講座にはBHNも毎年招かれており、厚木高校で登壇するのは本年で5回目でした。話を聞きにやってきたのは、「得意な英語を活かして、将来は国際貢献の仕事に就きたい」、「エンジニアとして社会のためになるプロダクトを開発していきたい」といった志を持つ生徒たちです。

講演の題材は、「持ち運べるラジオ放送局」を使ってインドネシアの災害多発地域で防災活動を展開する、BHNのバックパックラジオプロジェクトです。災害の被害拡大を防ぐために、情報技術としてのラジオがなぜ有効なのか? 国際的なプロジェクトをどうすれば草の根で実施することができるのか? といった話を、生徒たちは真剣に聞いてくれました。

途中、バックパックラジオのデモ機を使って放送実験をしたところ、生徒達は驚きつつ、自分たちの声がラジオ受信機から流れていく様子にはしゃいでいました。

また、今回は、バックパックラジオプロジェクトの立ち上げに協力してくれた、大手電機メーカー勤務の中村 貴玄氏にも参加いただき、エンジニアの視点から、「ほんとうにユーザーのためになる製品をつくる開発手法」についても話してもらいました。

 

後日届いた生徒からの感想を、一部紹介します。

「これから災害用ロボットをつくっていきたいと思っているが、そのための大切なことを学べた。仲間を大切にすることや、何より楽しむことを忘れずにいきたい」

「作ったものを贈るのではなく、作り方・直し方や材料の調達方法などを教えて、現地の人が使えるようにすることは、自分は考えていなかったのでなるほどと思った」

「ラジオなんて使ったことなかったので、使えてよかった。ふだん関わることのなかった人たちがプロジェクトを通じてつながることができるのは良いなと思った」

生活を守り、豊かにするための情報技術。その一端に触れた生徒達が、将来にどんなことを成し遂げるのか、楽しみですね。

 

 

新規事業担当者(プロジェクトオフィサー)

瀬戸 義章

 

     

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