【バングラデシュ】ハティア島プロジェクト29:娯楽を通じて防災について学びましょう!

2015年7月10日(金)13:34

 
※JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト(バングラデシュ・ハティア島)」の概要はこちら

● ゴンビラで楽しく学ぶ防災

当プロジェクトの防災活動の一環として、「ゴンビラ」と呼ばれる、歌と演技を通じて防災について学ぶ、バングラデシュ伝統的な寸劇を定期的に開催しています。

 

ゴンビラは一種のかけあいコントのようなもので、主な登場人物は2 名。一人が教えを説く人物、もう一人が知識を持たない人物の役を演じ、会話のキャッチボールを繰り返しながらお客さんにテーマに沿った知識を提供するというもので、楽しみながら知識を得る、非常にバングラデシュらしい取り組みです。

● 沿岸部でゴンビラを開催

5月26日に防潮堤の外側の非常に災害リスクの高い地域で、コミュニティラジオ局「ラジオ・シャゴールディップ」のボランティア達が中心となりゴンビラを開催しました。

 

今回は「孫娘がおじいさんに教えを説く」という設定で、サイクロン・シグナルの意味や、サイクロン警報発生時の準備、災害時のコミュニティラジオの重要性などを、合間に歌を入れながら非常にテンポよい2人のかけあいを披露しました。シナリオはDRRコーディネーターのアシュラフさんと、ボランティアらで書いたものです。

あるシーンでは、災害時には食料や水をポリタンクなどに入れ、土に埋め流されないよう保管することを説くシーンでは、孫娘が「大事なものを入れて流されないようにするのよ」と言うと、おじいさんが「それだったら大事なばあさんも入れなくちゃなぁ」と切り返し、会場の笑いを誘っていました。

 

ボランティア2人の演技も非常にうまく、時間の経過と共にどんどん人が集まり、最終的には200名を超えるお客さんで会場は大いに盛り上がりました。

今後もこうした伝わりやすい方法で防災知識を広めていければと思います。

プロジェクト・マネージャー 玉木 杏奈

     

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