ハティア島プロジェクト20:ラジオ局番組原稿作成トレーニングを実施

2014年9月22日(月)14:19

 
JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト(バングラデシュ・ハティア島)」の概要はこちら

● 2日間の番組作成トレーニング

8月25、26日にDUSシェルター内の会議室で、ラジオ局番組原稿作成トレーニングを開催しました。

今回のトレーニングには、ハティア島のコミュニティラジオ(CR)局『シャゴール・ディップ』のボランティア20名と、当プロジェクト・スタッフ10名が参加。特に今回は、新しく加わったボランティア13名を中心に、実施しました。

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● 原稿書きから番組編集まで

初日は、BHNバングラデシュ事務所のビモルさんによる、CR局の番組作成および原稿執筆に関する基本知識の学習です。

CR局の特徴、放送の目的、放送を聴く対象者、番組の種類といった内容から、放送のトピック選び→ストーリ―構成→必要な情報収集→原稿の執筆といった手順で原稿を書く際の注意点などを学びました。

番組作成には論理性だけでなく創造力も必要ということで、柔軟な創造力を引き出す簡単なワークショップを行い、笑顔あり笑いありの楽しい雰囲気で進められました。

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2日目は初日のレビューに続き、災害、早婚、健康、水と衛生という4つのテーマに沿って各グループが原稿を書くというワークショップを行いました。

各グループの成果を皆でレビューした結果、情報が無駄に多いもの、内容に一貫性がないもの、賛否両論な情報が入っているものなど、反省点は様々でした。

誰もが理解できる言葉を使い、シンプルかつしっかりとしたメッセージ性のある原稿を書くことが大切であると、皆実感したようです。

その後、原稿から番組が完成するまでの過程を目の前で実演しました。手順は、2人のボランティアが原稿を読み、それをICレコーダーに収録。編集ソフトを利用し、音楽をつけラジオ番組が完成するというもの。

トレーニング終了後、具体的な番組作成方法を学んだボランティア達は、早く番組を作りたい、やってみたいと、やる気に満ちていました。

今回参加したボランティアおよびスタッフらが、継続的に番組を作成していけるよう、今後ともこうした研修を続けながらサポートしていきたいと思います。

バングラデシュ・ハティア島CRプロジェクト
玉木(プロジェクト・コーディネーター)

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