ハティア島プロジェクト7: ハティア島で事業開始説明会を開催

2013年8月9日(金)10:42

※JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)である「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト」は、バングラデシュのノアカリ県ハティア島およびニジュンディップで、①島民が必要とする正確な気象・災害情報を公平に伝達し、②災害情報を島民が正確に把握し避難行動に移せるよう、支援を行うものです。実施期間は2013年3月15日~2017年8月31日です。プロジェクトの概要はこちら

6月10日にハティア島のウポジラ・ポリショッドのホールで、事業開始説明会を開催しました。

この説明会は、ハティア島の様々な組織や機関に属する人びとに、ハティア島に開局予定のコミュニティ・ラジオ(CR)局「シャゴール・ディップ」と、住民の災害対応能力強化を目的としたプロジェクトについて紹介をし、理解を深めてもらうことを目的としています。

● 第1セッションの様子

9時頃から参加者が続々と集まり、最終的な出席者は100名に達しました。各行政機関・各自治区の代表や、教師、漁業組合、NGO職員、Community Preparedness Program(CPP)ボランティアリーダーなど、各組織から1、2名が参加し、スペシャルゲストとしてUNO(ウポジラ行政官)、 ウポジラ・ポリシショッド(郡議会)の議長・副議長、ハティア郡長、7つのユニオンの各議長などが出席しました。

事業開始説明会の受付の様子 説明会開始前の会場の様子9時45分から説明会が始まり、初めに現地パートナーで当ワークショップ主催者であるDwip Unnayan Songstha (DUS)の代表・ロフィック氏がウェルカム・スピーチを行いました。参加者へのお礼に加え、ハティア島の災害に関する歴史と、防災の為のCRの必要性を伝えました。サイクロンの過去のデータを活用したプレゼンテーションで、ハティアの現状をよく理解している参加者達にとっても貴重な情報だったようです。

続いてBHN東京事務所の玉木調整員が、ウェルカム・スピーチの中でBHNの紹介と、ハティア島やDUSとの出会いなど事業実施までの経緯を説明し、最後に持続可能なCR局運営の為にはあらゆる人びとの積極的な参加が不可欠であることを、会場の出席者たちに向け述べました。会場内唯一の日本人なだけに皆注目してくれ、会場の人たちの話を聞く真剣な眼差しが印象的でした。

ウェルカム・スピーチを述べるDUSのロフィック氏 プロジェクトの詳細を説明するBHNバングラ事務所のションジョイ氏その後、BHNバングラデシュ事務所の代表ションジョイ氏が、当プロジェクトの目的と具体的な計画を説明し、続いてBangladesh NGO Network for Radio and Communication (BNNRC)のザヒッド氏が、バングラデシュですでに開局しているCR局14局の現状と各局の紹介を行いました。

ちなみにハティア島のシャゴール・ディップは2014年の春開局予定で、バングラデシュで15局目のCR局になる予定です。

● 第2セッションの様子

休憩を挟んで行われたオープンディスカッションでは、会場からCR局の放送内容、カバーエリア、他の機関との協力体制などに関する質問がありました。それぞれの質問には、DUSとBNNRCが中心となり対応し、質問をした答えに皆納得したようで、後半は開局を期待する声がいくつもあがりました。

その後、チャーキングユニオン議長、ハティア郡長、ウパジラ・ポリショッド副議長、ウパジラ・ポリショッド議長、UNO行政官が順番にスピーチを述べ、その中でハティア島の災害に対する脆弱性や、最も被害を受けやすい漁師たちの保護の重要性、また日本とハティアとの長い関係や、JICAを含む日本の継続的な援助への感謝の言葉が多く述べられました。

ウパジラ・ポリショッド議長によるスピーチ ウポジラ行政官によるスピーチ

あらゆる組織・機関から多くの人びとが参加し、ハティア島の需要人物が顔を揃えた今回の説明会は、当プロジェクトを紹介し、今後シャゴール・ディップに継続的に関わってもらう、きっかけになったと言えるでしょう。

今回の参加者達とは今後も連絡を取り合い、プロジェクトの進捗を報告していく予定です。

現地での写真はFacebookの写真アルバムをご覧ください。

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バングラデシュ・ハティア島CRプロジェクト

玉木(プロジェクト・オフィサー)

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