BHN人材育成プログラム ―第19回前期研修が終了―

2017年1月10日(火)15:42   人を育てる支援

時が経つのは早いもので、先月上旬のメルマガで第19回BHN人材育成プログラムの前期研修開始の予告をしてから、あっという間に2か月が経過し終了報告の時を迎えました。

第19回前期研修は、恒例のマレーシアマルチメディア大学(MMU)サイバージャヤ校に於いて11月14日(月)から12月9日(金)までの4週間にわたり開催しました。今回も8月に入ると前期研修の準備を開始しましたが、先ず招聘対象国へ招聘状を送付して、複数の優秀な研修員候補者の推薦をお願いしました。その中から各国1名を選考した後は、11月の研修開始日までにマレーシア入国用プロフェッショナル・ビザ取得手続き、航空券購入等の研修員受け入れ関連の諸準備が続き、平行して日本人講師の依頼やMMUの講義の確認等を慌ただしく行い、11月14日の開講式を迎えました。

初日のMMUの開講式会場には、バングラデシュ、カンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、スリランカ、ウズベキスタン、ベトナムの8か国から8名の研修員が参集し、皆さん緊張気味ながら元気に初対面の挨拶を交わしました。8名の構成は男性6名・女性2名、技術系4名・事務系4名です。8名の研修員は全員将来を嘱望された優秀な人材であり、その研修員に対して未来の良きリーダーに相応しい人材研修とはどうあるべきか、というのは大変難しいテーマです。毎回BHNの同僚の知恵を拝借したり前任者たちの足跡を参考にしつつ、めまぐるしく変化する時代と環境の中で唯一の正解がある訳では無いので、残念ながら日々模索している状況です。


ところで、国際交流基金小川忠氏は、「国際支援や文化交流はエリートと非エリート両方に寄与する活動を目指す必要がある」ということを言っておられますが、その観点からBHNの活動全体を見渡すと、差し詰めBHN人材育成は限られた人を対象にした支援活動です。しかし、BHNの生活向上支援や緊急災害支援は支援対象者が幅広く、総合して見るとBHNの活動は全体としてバランスが取れていると言えるのではないでしょうか。

今回、仏教徒の研修員からのムスリム研修員との交流でイスラム教について沢山の情報を得て理解を深めることが出来たという話からは、共同生活が研修員同士の相互理解を深める機会となっている具体例に触れ、また技術系研修員からのMMUの事務系向け講義の中には技術系にとっても関心が高く受講が必要な講義もあるという提案があり、時代を反映した貴重な提案を聞くことが出来ました。さらに、最終日の研修報告では、皆さんから仕事に役立つ事を沢山学んだので帰国後活用したいという報告も聞きました。一方、講義中の個別テーマについて、昨年は高い関心を示した電子マネーに関するテーマが今年は先端テーマではなくなっていたという一例もあり、アジア各国における情報通信分野の変化や発展が急激である事を実感し、時代に即した研修内容やテーマの更新・対応が必要であることを再確認しました。

    

今回個人で初体験した事としては、マレーシアではスマホを活用した配車サービスであるウーバー(Uber)を地元の人の助けを得て利用しましたが、手軽に利用出来てサービス内容も利用者に大変親切かつ便利であるのに驚きました。このサービスは、日本ではやっと都内の六本木エリア限定で試験的に開始された段階という事なので、サービス発祥のアメリカやマレーシアとの大きな差を実感しました。ICT分野については、技術面では日本は先進国であることは確かですが、その実生活への利活用レベルではどうなのかなどと考えさせられました。

プロジェクトマネージャー(理事) 古野間 計久

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