臨時災害放送局の将来に向けて

2014年9月11日(木)13:13

●バックアップ電源装置を設置

2011年3月の東日本大震災の発生以降、被災地各地に設置された臨時災害放送局は、開局から3年を超え、コミュニティ放送へ移行する局、または廃局する局などさまざまな状況にあります。

この度、東日本大震災以降、当会が数多く開局を支援してきた臨時災害放送局のなかで、スタジオ、送信所のいずれの設備にも、停電時のバックアップ電源が確保されておらず、停電が発生した場合には放送が停止してしまう問題がある3局について、当会野村理事、八木参与の設計の元、バックアップ電源装置の製作を行い、各局に設置してきました。

その際、スタッフの方々から現状や今後の運営についても話を伺ってきました。

まずは、福島県南相馬市の「南相馬ひばりエフエム」です。
ここでは、スタジオにバックアップ電源装置を設置しましたがスタジオが南相馬市役所の中の一室にあり、機器も増えてきているので、どのように整理したらよいかアドバイスも行って参りました。

伺ったところでは、トラブルで停波すると、聴取者から多くの問い合わせが寄せられるとのことで、コミュニティ放送局としての継続的・安定的な運用をしたいが、資金確保に苦労しているようでした。

次に宮城県名取市にある、「エフエムなとり」です。ここでは、市役所の屋上にある放送所にバックアップ電源装置を設置しました。

同局は、コミュニティ放送への移行作業を進めており、スタジオ、放送所ともに大変整理されており、少ない人数ながらも立派なスタジオ等ができていました。

最後に岩手県大槌町の「おおつちさいがいFM」を訪問し、山の上にある放送所にバックアップ電源装置を設置しました。放送開始前の限られた時間でしたが、無事に切り替えの作業を完了することが出来ました。

放送関係の技術者が乏しい同局では、機器の設置後に放送所の電源設備の状況についても図面作成とともに説明を行いました。

このエリアは、まだ仮設住宅が多く、また地形が複雑で、町内でも電波状況が良くない所もあり、今後のコミュニティ放送局への移行も含めた、技術的なサポートの要望がありました。

いずれの臨時災害放送局も関係者の皆さんが、コミュニティ放送局への移行に向けての自助努力やインターネットラジオのネットワークに加入して、遠方に避難や転居されて直接ラジオの聞けない方々への情報提供を可能にするなどの努力をして、情報を必要としている方々への情報提供に尽力されていることが分りました。

故郷の情報提供の場として、今後もこれら放送局の継続運用が必要ではと感じつつ作業を終えました。

BHN?技術担当

志村 直茂(参与)

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