「臨時災害FM局支援ネットワーク」発足

2018年10月29日(月)15:24

 

10月4日、BHNテレコム支援協議会のオフィスにて「臨時災害FM局支援ネットワーク」設立の会合がおこなわれました。西日本集中豪雨や北海道地震・台風24号など、今年だけでも多くの大規模災害が発生するなか、被災地への情報をラジオで素早く提供できる体制を構築することで、日本の災害対応力を強化することが本会の狙いです。

世界で初めて災害コミュニティラジオ局を立ち上げたFMわぃわぃや、AIの音声読み上げによって災害時の24時間連続放送を可能にしたFM和歌山、東北の臨時災害放送局を支援する株式会社ケーテクノ企画など、日本の防災ラジオを牽引する団体から代表者が出席しました。

会合の中では各団体が所有するラジオ放送機材の一覧が共有され、今後、国内で大きな災害が発生した場合に、機材の融通を通じた臨時災害放送局の立ち上げ支援をしていく方針が確認されました。

また、BHNとFMわぃわぃがインドネシアで展開している可搬式放送設備「バックパックラジオ」を紹介し、南海トラフ巨大地震への備えなどのために日本でも導入していくことができないか、活発な議論が交わされました。

FM和歌山の山口氏からは「停電時には自動車のバッテリーを連結することで、ラジオ放送や生活電源に利用できる」といった事例などが報告され、災害時対応のための知見をより高めることもできました。

今後、本会は国内でのネットワーキングを推進していくとともに、2018年11月にインドネシアで開催される世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)の国際会議に参加し、日本と世界の災害対応力向上に貢献していきます。

プロジェクト オフィサー? 瀬戸義章

     

寄付をする