今回は、ボランティアの一人として参加

2022年6月20日(月)15:58

 

BHN広島事務所 廣中 香さんからの現地レポートをお届けします。 

2022年6月17日(金)、広島県呉市安浦町安登小学校3年生の児童の皆さん、安浦町防災リーダーさん、自治会長さんをはじめとする地元の方々と「地域安全マップ作りのための現地調査と題してまち歩き」を行いました!!!

私自身は、これまでに3度、社会福祉協議会の職員として参加してきました。しかし、今回は、ボランティアの一人として参加しました。学校や地域が一緒になって、防災・減災に向けて地道な地域活動を継続していることを頼もしく思いました。

 

出発前の準備作業の様子

 

まず、自分自身が住んでいる地域に危険個所はどのくらいあるのか? 今日歩く調査ルートを地図で確認しました。

 

住んでいる地域の危険箇所、調査ルートの確認

 

いよいよ、まち歩きを開始しました。梅雨の晴れ間、暑い中どんどん歩きます。ここは山を切り開いて建設された団地の中、坂道が多いので、豪雨時には側溝からも水が溢れ道路は滝のようになるそうです。

 

まち歩き開始!山を切り開いて建設された団地内を通過!

 

2018年西日本豪雨災害の被災現場を訪ねて、被災した当時の現地写真と見比べながら、西日本豪雨災害当時の被害状況を防災リーダーさんから聞きました。『土のう』という単語も今日初めて聞いた児童もおり、早めの避難が大切だという話に対し、真剣に耳を傾けていました。

 

西日本豪雨災害時の写真を見ながら、防災リーダーさんの話を聞きました

 

次の現地調査箇所は2010年に完成した砂防ダムです。すでに10年以上経過しているので、ダムの前には多くの土砂がたまっているとか、その土砂を撤去しないと次の豪雨では大変危険だという話を聞き、家の人にも伝えて大雨の際には早く避難しようと真剣にメモを取っていました。

 

2010年に完成した砂防ダムを調査

 

木陰で休憩を取りながら、自分たちの住んでいる地域に潜む災害危険箇所に「印」をつけました。『同じ団地におじいちゃんたちが住んでいるから、避難するときは避難所まで一緒に行くんだ』と発表する児童もいました。

 

自分たちの住んでいる地域に潜む災害危険箇所に「印」をつけました

 

3年生はこの調査結果をもとに、防災安全マップを作成し、出来上がったマップは秋の学習発表会で披露される予定です。毎年行われるこの地域調査活動が、これからもずっと引き継がれ、災害を風化させず、災害に強いまちになることを祈ります。

 

BHN広島事務所 廣中 香

 

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