【北海道地震被災者のコミュニティ支援活動】

2019年3月8日(金)11:20

 

~ 北海道胆振東部地震被災者支援活動 ~

(力を合わせて復興に立ち向かうためにはコミュニティの力が必須)

・北海道で大地震が発生
昨年9月6日深夜、北海道で発生した最大震度7の地震では大規模な土砂崩れが発生し、被害は死者重症者61名、家屋被害は2万棟超に上りました。
被害の大きかった厚真、安平、むかわの3町の被災者は、厳しい気象条件の中、狭い仮設住宅で不自由な生活を強いられています。

・さあBHNの出番だ
高齢のご夫婦や独居者も多く、別々な場所から集まってきた仮設住宅では、協力して復興に立ち向かうための新たなコミュニティの形成と生活における心の安らぎ作りが必要です。そこでBHNの出番です。

・まず情報通信の基盤をつくる
私たちBHNは、これまでにも東南アジアや国内の災害被災者を、情報通信技術を活用して支援してきました。情報が人と人をつなぎ、コミュニティの活性化が進み、心の安らぎをもたらし、生きる元気につながってゆく、そんな事例を沢山見てきました。

ここ北海道においても8カ所の仮設住宅の談話室に、パソコン、プリンターとWiFi回線を設置し、誰でも使えるような形で提供しました。

・パソコン勉強会でパソコン利用者が増えた
残念ながら高齢者の多い仮設住宅でパソコンを使いこなせる人は多くありません。私たちは多くの人がパソコンを使えるようにするため、2018年12月以降3カ月かけて仮設の談話室で「パソコン勉強会」を21回開催しました。参加者は約50人に上りますが、世代は小学生から82歳の高齢者までと幅広く、技術的にも全くの初心者から経験者等様々であり、講義を進める傍らで補助講師が1対1の対面指導する場面も多く見られました。

・受講者の笑顔が嬉しい
受講者は、「いやいやこれは難しいなー」とこぼしながらも、Excelで表計算ができると「おー、できた、できた!」と歓声をあげたり、写真の貼付け作業が完成すると小さく拍手して喜んだりと、その笑顔がとっても素敵でした。帰りがけの感想で「来年の年賀状はパソコンで作りたいねー」との話も聞くことができ、受講生の技術向上に講師一同大いに手ごたえを感じました。

・2019年度はさらに踏込んでコミュニティサロンも開始
仮設住宅では未だ自治会は結成されておらず、復興に向けての推進力となるコミュニティの結びつきはまだ弱い状況です。BHNでは昨年度に実施してきたパソコン勉強会を衣替えをしてパソコン技術相談会を継続することに加え、毎月4回コミュニティサロン(お茶飲み会)を開催してコミュニティの結束を高める活動を展開しています。コミュニティサロンでは、似顔絵描きやカラオケ、健康体操など、参加者が楽しめる企画を順次実施して、被災者同士の交流を増やしています。

理事 吉岡 義博

本活動は、以下のご寄附及び助成により運営しています。

*NTT東日本(フレッツ光メンバーズクラブ)のご寄附

*NTTドコモ(ポイントクラブ)のご寄附

*ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成

     

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