飯舘村の状況

2014年8月18日(月)10:59

 

●悩み深き飯舘村

福島県飯舘村は寒冷地の小村ながら、村の政策と村民の村づくり意識の高さから、美しく住みやすく活力のある村でした。

しかし放射能汚染により村民全員が避難を余儀なくさせられ、村から離れてバラバラに住んでおり、昔のコミュニティーは崩壊しています。

避難先で新たに自治会を結成するなどしてかろうじて結束を保っていますが、広い家に住み農作業をする生活から、狭い仮設住宅等で身体を動かす仕事も無い生活に一変し、心身の健康を害する人も出ています。

また無人となった村では、家のいたみ、農地の雑草化の他、一時窃盗なども発生したため、現在は村民による「全村見守り隊」がパトロールを実施しています。

最近は各種調査で村内の空間放射線量は当初に比べかなり減少したとされています。村では除染作業が盛んに行われており、あちらこちらで動く重機と除染土が山と積まれた仮置場が目立つようになりました。

現地を見て感じる根本的問題は、村民が、避難指示解除の見通しもなく、不自由な仮設等に住みながら、答えの出ない将来設計と生き甲斐を模索する日々を送っていることです。

私達ができる事はほんの小さな事ですが、当協議会は原発事故発生直後から継続して飯舘村の被災者の支援をしています。

詳しくはこちら→BHNの飯舘村支援活動

飯舘村避難者支援事業プロジェクトマネージャー

吉岡 義博(参与)

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