【東日本】飯舘村の新小学生にかわいいプレゼント

2017年4月21日(金)14:58

 

BHNは震災直後から福島県飯舘村の村民の避難生活を支えるために、情報通信設備の提供や健康維持の支援に加え、子どもたちを元気づけるための支援を行ってきました。2013年には仮設校舎で授業を続けている相馬農業高校飯舘校へパソコン30台を寄贈し、現在もパソコンを使ったICTの授業や進路選択の調べものなどに活用されています。また、小学校と南極基地を衛星インターネットテレビで結んだ南極教室を開催し、小学校の子どもたちへワクワクするような知識や夢を贈ることができました。

今回、4月から新1年生になる子どもたちにプレゼントを贈る活動を行いました。飯舘村では、避難前の2つの幼稚園が1つに集約され仮設の園舎で運営されています。子どもたちは仮設住宅や借上げ住宅で暮らしていて、大変な環境下にありますが、元気に通園しています。BHNは2月24日に幼稚園を訪問し、幼稚園年長組の子どもたちに、4月からの小学校生活で使う体操着ザック15個と可愛い柄のマスク90個をプレゼントしました。


このザックとマスクは、埼玉県在住の大島陽子さんという女性が発案して裁縫レシピを作成し、彼女の出身校である明の星女子中学・高等学校(埼玉県)の社会奉仕委員会が校内でボランティア参加を呼びかけ、中1から高3の生徒さんが手縫いで作ってくれたものです。プレゼントをもらった子どもたちは大喜びでホール内を駆け回ったり、体操着ザックを背負った姿を友達同士で見せ合ったり、可愛い柄のマスクに頬ずりするなど、愛情のこもった贈り物を大いに喜んでくれました。BHNの活動をきっかけに、中高生にまで社会貢献活動の輪が広がってゆくことには、大きな意味があると考えています。

飯舘村は、この4月から避難指示が解除されて帰村が可能になりましたが、村で暮らしていくためには、家の改修、痩せ細った田畑の再生、買物や通院時の交通手段の確保など数えきれないハードルが残っており、希望する村民が村に帰るまでには相当の時間がかかるものと思われます。BHNは今年度から帰村に向けての支援も加えて活動を続けて参ります。

プロジェクトマネージャー(理事)吉岡 義博
     

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