【スラウェシ島地震・津波被災地におけるコミュニティラジオ局 開局・運営支援事業】
2019年6月14日(金)8:35



ラジオ放送に必要な資機材、放送技術、研修を被災地に提供し、住民の自主運営による持続的なラジオ放送による防災や減災に資する情報の速やかな伝達と、娯楽や憩いを増進するコンテンツとの提供が可能となりました。
この事業は、2018年9月28日に発生したマグニチュード7.4 の地震により犠牲者が2000 人を超え、21万人が避難を余儀なくされたシギ県の4村(カラワナ、ポトヤ、ランガレソ、ソウロエ)を含む地域において行われました。
事業地では、放送局のスタジオおよびアンテナタワーがカラワナ村役場の敷地に建設され、住民による持続的なラジオ放送に必要な研修として、放送コンテンツの立案、アナウンス、機材の操作・運用・保守とに関するワークショップが開催されました。さらに、スタジオには様々な情報の収集や伝達に必要なインタネット環境が構築され、かつ放送のグループリスニングを可能とする1000台のラジオ受信機が村々に配布されました。
この事業の実施は、BHNと、コミュニティラジオ放送局の構築に多くの経験があるエフエムわいわい特定非営利活動法人「FMわぃわぃ」との連携により行われました。
また、現地では、カラワナ村、インドネシアコミュニティラジオ放送協会(JRKI)、データや情報の分野での災害への対処に対応する市民社会ワーキンググループであるSKP-HAMに強力に支援いただきました。
ラジオ放送のサービスエリアは、カラワナ村役場の周辺に半径約5km の地域に形成され、この地域では、受信明瞭度5(ラジオ放送をきちんと聴くことが出来るレベル)が確保されました。
このようなコミュニティラジオ放送は、Radio “TUTURA” と銘々され、新元号「令和」の初日である5月1日に開局セレモニーが盛大に開催されました。
●この支援活動についての記事が2019年8月5日(月)の「通信興業新聞」 にも掲載されました。
「コミュニティラジオ」について、より詳細に知りたい方は、
こちらをご覧ください。
「Community Radio for Resilient Communitiesー4th AMARC Asia-Pacific RegionalConferenceー」
プロジェクトオフィサー 髙田 不二夫