宮城県石巻市とその周辺地域で誰でも参加できるパソコン教室とパソコン図書館

2012年6月4日(月)10:00

 

2011年3月11日の東日本大震災の発生から1年が経ちました。

被災地の課題も被災者のニーズも、時間の経過とともに変化をしています。今被災地では、震災による失職者の雇用(就労)と、仮設団地という新しい共同体の形成、高齢者の健康見守りが大きな課題として挙げられています。

当会はこれまでの経験を生かし、パソコンやインターネットを使ってこれらの課題の一部分でも解決する一助になればと、被災者の住まいの近くで誰でも参加できるパソコン教室を開催する支援を始めました。また、パソコンを持たない人には、自宅で復習できるようパソコンを貸し出す「パソコン図書館」の運営も行っています。

昨年11月に宮城県石巻市内の在宅避難者が多数居住されている地域に最初の教室を開設して以来、教室数は女川町、南三陸町の被災者が居住する登米市、東松島市内の仮設団地など7箇所に増えました。

最初は恐る恐るパソコンに触れていた人が、今ではカラオケを楽しんだり、イラストを描いたりできるようになりました。また、より高度な操作を身につけ求職活動や仕事に生かそうという人も参加しています。

受講生からは、「これから先、今まで解らなかった事が出来るようになるのかと想像し、楽しみにしております」「一週間が早くたたないかと、とても楽しみでした」などの嬉しい感想が寄せられています 身に付けた操作技術を地域のミニコミュニティ誌の作成や趣味、またパソコンでできる在宅就労や求職活動に生かして頂けるよう、受講生の声に常に耳を傾け教室運営にも工夫しながら進めて参ります。

 

現在活動しているのは、最も広い範囲が被災した宮城県の石巻市とその周辺地域です。人数が集まれば、教室の出前も可能です。受講生のレベルも受講の動機も問いません。どうぞ気軽にご参加下さい。

石巻被災者支援事業担当:山崎(プログラム・オフィサー)

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