被災から3年7ヵ月目の石巻市周辺を訪ねて

2014年11月14日(金)13:33   緊急時の人道支援

2014年10月9日(木)~10日(金)の日程で、事業担当の有馬が3.11東日本大震災より3年7ヵ月目の宮城県石巻市、東松島市、女川町及び南三陸町に出かけました。

今回の訪問目的は、①「石巻専修大学ICTオープンカレッジ第5期」の開催模様の確認、②指定寄附金事業の終結準備現地打ち合わせ、併せて③3年7ヵ月目の被災地石巻周辺を訪ねることでした。

● 地元が中心となって

「石巻専修大学ICTオープンカレッジ第1期~第3期」は、2012年~2013年にかけて、当会が中心となり地元の石巻専修大学(及び復興大学)と共催で、そして日本テレワーク協会及びNTTデータ等の協力をいただいて実施してきました。

その後の第4期(2014年2月~3月実施)、今回の第5期(2014年10月~11月実施)は、地元の石巻専修大学(及び復興大学)が中心となって事業を継続しています。 当会は、所有している「研修用パソコン40台」を貸与して協力を継続しています。

石巻専修大学ICTオープンカレッジ第5期は、第1期、第3期に続いて地元石巻信用金庫の協力を得て本店5階大会議室を借り切って開催されていました。

訪問初日の10月9日(木)は、研修コース二日目で復興大学の阿部真司氏が主任講師を担当し、地元石巻専修大学と復興大学から3名の講師が加わり、きめ細かく研修を補助していました。 地元から参加している受講者33名が熱心に研修に取り組んでしました。

私はごく短いご挨拶をしたのち、学習の妨げにならないように後方から研修模様を写真におさめました。地元が中心となって、事業が順調に継続していることが確認できました。

● 地域コミュニティ活動の今後に向けて

2012年1月より、当会の指定寄附金事業として開始した「宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等における地域コミュニティ支援事業」では、2014年9月末現在、38か所の仮設住宅団地等を対象に(このうちの28か所にはインターネット回線環境提供を含めて)、「インターネット設備環境提供・巡回点検サービス」及び「仮設住宅団地自治会役員向けパソコン研修」を緊急時の人道支援活動(3.11東日本大震災復興支援活動)として実施しています。

10月10日(金)は、一番最近(2013年10月)になって当会の支援対象仮設住宅団地として加わった石巻市・仮設大指(おおざす)団地(宮城県石巻市北上町十三浜字松ノ坂45-1)を訪ねました。あいにく自治会長さんは不在でしたので、当会の宮城事務所所長 石垣正一氏に電話で入室許可を取っていただいてから、「インターネット設備環境」を設置している集会所の中へお邪魔しました。

普段は仮設住宅団地の住民や子供たちで賑やかな集会所は、時間が早かったのか誰の姿も見えませんでした。パソコン、プリンター等インターネット設備環境は集会所内で整然と配置されていました。石垣所長と集会所内インターネット設備環境を一緒に写真に収めました。

二日間の日程で、「大きな津波被害の爪痕が残る場所」と「復興活動が急ピッチに進む場所」を訪ねることができました。

● 津波被害の爪痕が残る場所

石巻市の小高い丘・日和山公園より、日和山大橋が見える石巻市・門脇地区及び南浜地区と旧北上川中瀬が見える石巻市市街区の現状を見ました。石巻市沿岸部では津波被害の爪痕が残っています。しかし、旧北上川の両岸では大規模な護岸工事が進んでいました。

?3.11東日本大震災より3年7ヵ月目を迎えて、大きな津波被害の爪痕が保存されている場所、被災した石巻市立門脇小学校校舎、沢山の尊い犠牲者がでた石巻市立大川小学校校舎、沢山の尊い犠牲者がでた南三陸町役場 防災対策庁舎を訪ねました。

● 復興活動が急ピッチに進む場所

石巻市・旧北上川・西内海橋のたもとでは、石巻復興物産市場などがある「石巻まちなか復興マルシェ」が開業していました。宮城県・南三陸町においては、復興のシンボルとして始まった「南三陸さんさん商店街」を核にしてこの地域一帯が商業区域等として拡大していました。

大きな津波被害を受けた宮城県・女川町では山肌を削って復興工事が進んでいました。女川町民陸上競技場があった高台広場を活用して災害公営住宅8棟が完成していました。

宮城県石巻市・新蛇田地区では、被災市街地復興土地区画整理事業が大規模に行われていました。一部区画では災害公営住宅建設が急ピッチに進んでいました。

沿岸部を走る仙石線(宮城県仙台市と石巻市を結ぶ)は津波により大きな被害を受けました。不通区間の高城町駅―陸前小野駅間(約10.4キロ)のうち、特に被害が大きかった陸前大塚駅―陸前小野駅間は、東松島市の復興まちづくりと一体となった復旧計画が策定され、(新)東名(とうな)駅と(新)野蒜(のびる)駅の二つの駅を含む約3.5kmの区間を内陸側にルートを移設して復旧することになりました。

東北地方・宮城県・石巻産業全体の核である石巻水産業復興の柱として、石巻漁港では「ICT基盤の構築・活用を伴う新しい形の水産業をリードすることになる巨大魚市場(石巻市魚町)」が建設工事中でした。

BHN 石巻周辺被災者支援事業担当 有馬修二(参与)

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