BHN熊本事務所（所長 色見 高司氏）では、2016年4月に発災した熊本地震被災地（熊本市、益城町、嘉島町、御船町、甲佐町、西原村、南阿蘇村等合計7市町村）おいて、復興フェーズ毎に（避難所フェーズ 6カ所、仮設住宅団地フェーズ 47カ所、災害公営住宅団地フェーズ 9カ所）、各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。

2020年6月には、これまで仮設住宅団地集会所に開設していたBHNパソコンコーナー設備の撤去・回収を完了し、災害公営住宅団地集会所（2020年6月時点では9カ所～2021年12月時点では益城町木山下辻団地及び南阿蘇村馬立団地の2カ所）に移設して被災者支援活動を継続しました。なお、集約残置された益城町木山仮設住宅団地集会所での支援活動を継続してきましたが、2022年末仮設住宅団地終了に伴い、完了しました。

2020年初めに始まった新型コロナウイルス感染症（以下、新型コロナ）は日本国内で繰り返し猛威を振るい、日本国内の多くの国内災害被災地では十分な被災者支援活動ができない状態に陥りました。熊本県内でも同様の状態でした。このような状況下において、2020年7月には、令和2年7月豪雨が発災し熊本県南部球磨川流域に大きな人的・物的被害をもたらしました。BHN熊本事務所では、熊本地震被災者支援事業で使用した各種ICTツール及び獲得した経験・ノウハウを活用して、新型コロナ感染防止対策を最優先しながら、令和2年7月豪雨被災者支援事業を継続しています。

一方、2022年4月23日、新型コロナ感染防止対策として導入されていた「まん延防止等重点措置」が全国的に解除されたことを受けて、南阿蘇村馬立団地を直接訪問する被災者支援活動「ICT健康サロン」を再開しました。マスク着用、手指消毒、ポケットCO2センサー等を使った3密防止対策の徹底等、新型コロナ感染防止対策を最優先して実施しました。

続けて、2022年5月28日、南阿蘇村馬立団地を直接訪問する被災者支援活動「小規模ICT健康サロン」を実施しました。しかし、その直後より、新型コロナの感染状況は日に日に悪化し、熊本地震被災地を含め、日本国全体が、第7波・第8波に突入し、現地と話し合った上で、南阿蘇村馬立団地を直接訪問する活動を中断しました。

2023年2月に入り、新型コロナの感染状況は徐々に落ち着きを取り戻してきました。長い中断期間を挟んで、2023年2月11日、南阿蘇村馬立団地を直接訪問する被災者支援活動「小規模ICT健康サロン」を実施しました。活動再開のきっかけは、南阿蘇村馬立団地から、①開設しているBHNパソコンコーナーの巡回設備点検をして欲しい、②併せて「ICT健康サロン」を実施して欲しいと具体的な要望が寄せられたことでした。BHN熊本事務所が実施してきた活動を、長い間、辛抱強く待っていてくれたのだと強く感じました。

今回は、長い中断期間を挟んで、2022年5月28日及び2023年2月11日に実施した、「南阿蘇村馬立団地での小規模ICT健康サロン」の開催模様を報告します。講師はBHN熊本事務所の尾形 邦彦氏、吉田 和子氏が担当しました。先ず、開設しているBHNパソコンコーナーの巡回設備点検を済ませました。

BHNパソコンコーナーを開設している南阿蘇村馬立団地集会所内で、小規模ICT健康サロンを開催しました。「座ってできる健康体操会」と「パソコン研修会」を同時に開催し、「健康体操会とパソコン研修会」後には、「水分補給を兼ねたお茶会」を開きました。気楽な情報交換会となりました。

座ってできる健康体操＆パソコン教室、同時開催模様
（2022年5月28日撮影）

水分補給を兼ねたお茶会
（2022年5月28日撮影）

座って出来る健康体操
（2023年2月11日撮影）

やさしいパソコン教室
（2023年2月11日撮影）

そのまま、談話会へ
（2023年2月11日撮影）

2023年2月11日は、久しぶりの「ICT健康サロン」の開催で、座って出来る体操もパソコン教室も楽しみました。