令和2年5月、電気通信大学における「BHN桑原基金寄附講座」実施内容 (2)

2020年6月2日(火)16:29

 

 

2020年度前期「SDGsを支える情報通信論」第2回目及び3回目講義開催

5月は、講義初日の15日に「イントロダクション」及び第1回講義が実施されたのに続き、第2回講義が22日(金)、及び第3回講義が29日(金)に行われました。今期はコロナ禍のため、当面、e-ラーニングによるオンライン講義により実施されています。

 

富野岳士 BHN理事・事務局長

 

[第2回講義]:「SDGsとは(BHNの活動を含む)」講師:富野岳士 BHN理事・事務局長

初めにBHN設立の経緯及び活動の概要を紹介した後、SDGs について以下の内容を詳しく・解説されました。

1.1980年代における世界の冷戦構造。
2.1990年代における社会・人間改革の趨勢。
3.SDGs の前身であるMDGs (Millennium Development Goals=2001-2015)が設定された背景。
4.MDGs[2001~2015]の成果・課題。
5.SDGs (Sustainable Development Goals)が国連にて提唱されるに至った経緯。
6.SDGsの内容及びその達成のための方策。

17-Goals, 169-Targets(2016 – 2030)[①People ②Planet ③Partnership ④Peace ⑤Prosperity]

尚、講義は終始、英語にて実施されました。

 

 

[第3回講義]:「SDGs達成の鍵となるエネルギーの課題」講師:市川晴久 電気通信大学名誉教授

“エネルギー問題” は、SDGs達成のための主要素である、というテーマのもと、以下の点を強調されました。

1.ソーラー発電の重要性:世界の人口分布及び途上国の状況を踏まえると、今後大きな需要が見込まれるので、その技術開発及び普及促進を図ることが肝要である。
2.移動体・固定施設にかかわらず、再生可能なバッテリーの需要が急増する。尚、鉛蓄電池は、近い将来、リチウム電池等の新型バッテリーに置き換わる。
3.途上国において、最近、SHSと呼ばれる100WH以下の小規模直流発蓄電装置が急速に普及している。
4.従来、家電は交流が主体であったが、今後、直流家電へのシフトが進むと予測される。
5.ポストSDGs となる2050年代には、現在の開発途上国における電力需要が、先進国の数倍の規模にまで増大すると見込まれているので、それに対処する施策が必要である。

尚、市川講師も講義は終始、英語にて行われました。

 

 

参与 紀伊 寛伍

     

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