2025年度も桑原基金寄付講座がスタートしました

2025年4月18日(金)9:05

 

「SDGsを支える情報通信論」 第1回講義を実施

2019年度に開講されて今年で7年目を迎える[BHN桑原基金寄付講座]は、2025年4月11日(金)、前学期の授業科目名 「SDGsを支える情報通信論」の授業が、国立大学法人 電気通信大学(以下、電通大)において対面とオンラインにて実施されました。

本講座は、「スーパー連携大学院プログラム」 (注) の科目の一つとなっており、電通大だけでなく室蘭工業大学、秋田県立大学の学生もオンラインで受講できます。

注:国際社会においてリーダーシップを発揮しイノベーションによる価値の創造を担うことができる「志」の高い修士および博士を育成することを目的として設立された、大学院の教育プログラム。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

スーパー連携大学コンソーシアム

 

この日は、低気圧や上空の気圧の影響で東京は、全体的に雨降りの一日でした。特に午後から夜にかけては雷雨が発生し、講義中も雷の音が時折聞こえましたが、学生はとても落ち着いた様子で受講していました。

 

正門入ってすぐの桜は散りはじめ、若葉がでていました。

 

今学期から教室は東門側の新C棟403号教室に会場を移し、参加学生は約40名でのスタートとなりました。

 

多くの学生が出席し本講座への関心の高さがうかがわれます

 

講座の開始にあたり、「イントロダクション」として、松浦 基晴教授(電通大)からオンラインで本講座の首題、達成目標、及び授業内容と前学期(4月~7月)の講義スケジュールの説明が行われました。

 

今年度の講座スタートの挨拶をする由良名誉教授(電通大)

 

松浦教授からオンラインにて本講座スケジュール等の説明がありました

 

本講座のスケジュールは以下の通りで、講義はすべて英語で行われます。

第1回  4月11日(金) イントロダクション、SDGsとは(BHNの活動を含む)

第2回  4月18日(金) SDGs実現に向けた情報通信政策

第3回  4月25日(金) SDGs達成の鍵となるエネルギー

第4回  5月 2日(金) SDGs達成の鍵となる情報セキュリティ

第5回  5月9日(金) 防災・減災におけるICT

第6回  5月16日(金) 農業・漁業におけるICT

第7回  5月23日(金) 医療におけるICT

第8回  5月 30日(金) 福祉におけるICT

第9回  6月13日(金) 地球環境におけるICT

第10回 6月20日(金) 地域創生におけるICT

第11回 6月27日(金) 自動車運転・運送におけるICT

第12-13回 7月4日(金) 演習課題の発表と討論(その1)

第14-15回 7月11日(金) 演習課題の発表と討論(その2)

8月6日には技術見学会を実施する予定です。

 

また、イントロダクション引き続き、富野 岳士講師(BHN理事・事務局長)による第1回講義が行われました。

 

◆講義名: 「SDGsとは(BHNの活動を含む)」 

受講者はアジア圏の学生がほとんどでした

 

豊富な図やイラストを用いて講義をおこなう富野講師

 

この講義では、 BHNの団体概要及びBHNの取り組みがSDGsのどの目標に当てはまるのかが説明されました。

また、SDGs(持続可能な開発目標)に関しては、MDGs(ミレニアム開発目標)の歴史や、後にSDGsへと継承された経緯や、MDGsとSDGsの違い、世界の中での日本の目標達成状況等が図やグラフを用いて分かりやすく説明されました。

 

講義終了後に参加した学生に本講座への印象を聞いたところ

 

・SDGsについてはある程度知っていましたが、情報通信技術(以下、ICT)で支援活動をしている団体が有ることは知りませんでした。

・幅広い角度からSDGsや情報通信についての講義を受講できると知り、興味を持ちました。

 

という感想を聞くことが出来ました。

本講座を受講する学生が、将来、自国での社会課題に日本のICT知識を用いて解決することができる人材となることを願っています。

     

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