【「BHN桑原基金寄附講座」今学期第9回講義実施】

2021年6月22日(火)9:13

 

2021年度前学期「SDGsを支える情報通信論」講座

 

2019年度に発足した本講座の第3期目となる2021年度前学期の講座は、防疫対策を施して対面授業の形態で実施されていますが、去る6月18日に今学期・第9回目の講義が行われました。

この日の聴講生は全員が外国からの留学生で、出身国も南スーダン、バングラデシュ、パキスタン、マレーシア、べトナム、中国等、多岐にわたっていました。

米国勤務で培われた海野講師の流暢な英語による講義は、海外からの留学生にも良く理解され、講義途中にも活発な質疑応答がありました。

 

◎2021年度前学期・第9回講義「防災・減災におけるICT」  講師:海野 忍 BHN副理事長

〇講義項目

1.日本の災害状況

2.日本の防災・減災対策

3.防災・減災用ICTの事例

4.ICTを活用したこれからの防災・減災

 

〇講義内容の要点

1.災害の中でも、最も甚大な被害を及ぼす大規模地震の発生メカニズムを解説し、2011年3月11日に発生した東日本大震災での記録や首都直下地震の発生予測を紹介し、BCP(事業継続計画)策定の重要性を強調されました。

2.防災・減災対策に関しては”防災3助”を紹介し、その内容を詳しく解説されました。

3.ICTの活用事例については、平常時にも何らかの目的で継続的に使用していることが重要である点を強調されました。

4.これからの防災・減災に関しては、”各種センサーの利活用”が重要であることを説明し、その使用事例を紹介されました。

又、最後に”Digitize”と”Digitalize”との違いを詳しく解説されたのが印象に残りました。

 

〇質疑応答

講義の途中でも度々聴講生から質問がだされ、活発な授業展開となりましたが、最後の質疑応答において以下のようなQ&Aがありました。

 

Q : 高齢者等、PC等のIT機器をうまく操作できない人達の防災対策はどうすればよいか?

A : これからは各種センサーを組み込んだ防災システムを構築し、人はごく簡単な操作をするのみで防災機器が動作するようになるだろう。
 

写真1:講義中の海野講師

 

写真2:講義の状況

 

参与 紀伊 寛伍

     

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