BHN桑原基金寄付講座 ― 秋期学期「国際科学技術コミュニケーション論」の開講

2021年11月4日(木)14:19

 

第3回講義「国際標準化の仕組みと日本の取り組み」

第4回講義「無線通信分野の国際標準化活動」

 

電気通信大学に設置された「BHN桑原基金寄付講座」が3年目を迎えた2021年度も開講されています。2021年度における同寄付講座のもと、春学期の「SDGsを支える情報通信論」に引き続き、10月から始まった秋学期では「国際科学技術コミュニケーション論」が開講されています(2021年10月8日~22年1月28日)。

4月より開講された春学期講座では、温暖化防止対策が地球規模で取り組むべき喫緊の課題とされる現在、持続可能な開発目標SDGs を実現するにあたりどのように情報通信技術を活用するかをテーマとした講義が行われました。10月8日より開講された秋学期においては、学生達が情報通信分野の技術者・研究者として国際舞台で活躍する上で必要な標準化活動・国際的学会に関する知識を獲得すると共にコミュニケーションスキルを向上させるための実践的な講義が用意されています。

 

秋学期の第3回~第6回は、「国際標準化活動」を取りあげた一連の講義で、情報通信分野を中心に各国が参加する国際標準化活動の現状・標準化活動の意義につき、学生達に理解してもらおうとするものです。

国際標準化活動に関する講義のうち、第3回講義(10月23日)は、「国際標準化の仕組みと日本の取り組み」のタイトルのもと経済産業省より千住(せんじゅ)亘 講師を招いて、国際標準化活動の全体像についての講義が行われました。

講師:千住 亘 氏 経済産業省

 

第4回講義(10月30日)は、国際標準化活動のうち「無線通信分野の国際標準化活動」に焦点を当てて新(あたらし)博行 講師による講義が行われました。講師の新博行氏(工学博士)は、株式会社NTTドコモで無線通信分野の国際標準化活動に従事すると共にITU(国際電気通信連合)の標準化分野で活躍しておられます。

 

講師:新 博行 氏 株式会社NTTドコモ

 

千住講師及び新講師の講義は、いずれも自らの体験等も交える等して、ビジネス経験のない学生達の興味を惹くと共に標準化活動の意義につき理解できるよう工夫が凝らされたものでした。

なお、国際標準化活動分野に関しては、第5回(11月5日)「ネットワーク分野の国際標準化」・第6回(11月12日)「国際標準化と知的財産」の講義においても取りあげられる予定です。

 

(参考)

千住亘講師「国際標準化の仕組みと日本の取り組み」(10月23日)の講義概要

 

標準化活動について

 

標準化システム

 

近時の標準化の動向及びわが国の政策

 

標準化に関する各種事例

 

新博行講師「無線通信分野の国際標準化活動」(10月30日)の講義概要

 

(1) 無線通信分野における標準化活動の概要

 

(2)3GPPにおける標準化活動

 

(3)ITU-Rにおける標準化活動

 

(4)国際標準化会議への参加

 

 

(文責:堀田明男・紀伊寛伍)

 

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