2022年度 桑原基金寄附講座 「SDGs を支える情報通信論」
2022年4月22日(金)10:14






第1回講義を実施
2019年度の発足から今年4年目を迎える[BHN桑原基金寄附講座]は、2022年4月15日(金)、前学期課程の講座を国立大学法人 電気通信大学(以下、電通大)において、コロナ感染予防対策を施した対面授業にて実施しました。まだ収束の様子を見せぬ新型コロナウイルスの感染状況の中で、学生が何名受講するか若干の心配もありましたが、実際は教室の机は多くの生徒で埋まり、オンラインでも8名がアクセスして視聴し、合計で46名もの出席がありました。

オンラインも含め46名の学生が出席しました
1.イントロダクション【講座の内容説明】 石橋 孝一郎教授 / 電通大
講座の開始にあたり、「イントロダクション」として石橋教授より本講座の狙い、達成目標及び授業内容について説明が行われました。

本講座の説明をする石橋教授
【本講座のスケジュール】
第1回 4月15日(金)イントロダクション、SDGsにICTはどうかかわるのか: 加納貞彦講師(BHN 理事, 早大名誉教授)
第2回 4月22日(金)SDGs とは(BHN の活動を含む): 富野岳士講師(BHN 理事)
第3回 5月13日(金)SDGs 達成の鍵となるエネルギー
第4回 5月20日(金)SDGs 達成の鍵となる情報セキュリティ
第5回 5月27日(金)SDGs 実現に向けた情報通信政策
第6回 6月3日(金)地域創生における ICT
第7回 6月10日(金)医療における ICT: 榑松八平講師(BHN 副理事長)
第8回 6月17日(金)福祉における ICT
第9回 6月24日(金)防災・減災における ICT: 海野 忍講師(BHN 副理事長)
第10回 7月1日(金)農業・漁業における ICT
第11回 7月8日(金)地球環境における ICT
第12・13回 7月15日(金)・演習課題の発表と討論 (注 1)
第14・15回 1月28日(金)技術見学会 (注 2)
(注1) 演習課題:出身地または出身国におけるSDGs に関する課題をICT の活用によって解
決するためのアイディアや提案を検討する.
(注2) 技術見学会:実施の可否はCOVID-19 の感染状況を考慮して決定.
2.第1回講義:SDGsにICTはどうかかわるのか 加納 貞彦講師 / BHN 理事, 早大名誉教授
石橋教授の本講座の説明に続き、加納 貞彦講師による講義が行われました。

講義を行う加納講師
講義では、 ICTは他のパートナーズと共に、データを収集し、交換し、蓄積することを通して、 SDG達成に寄与していることが、様々な企業や団体の取り組み事例を、動画を交えて説明されました。
また、更なるICTによるSDG達成のためには、以下の進展が必要になるとのことでした。
・データ収集のために:各種センサー
・交換のために:各種データネットワーク
・蓄積のために:各種データべース
・データの有効利用のために:AI
・データの安全のために:セキュリティ
・円滑な導入の推進:必要なのは総合的な政策、各種の基準・規定
講義の最後の質疑応答では、2名の留学生から今回の講義に関しての質問がありました。

学生からの質問に回答する加納講師