BHN桑原基金寄付講座(電気通信大学 博士・修士課程)「SDGsを支える情報通信論」
2025年8月8日(金)15:30






電気通信大学で開催しているBHN桑原基金寄付講座の2025年度前学期「SDGsを支える情報通信論」は11回の座学講義と4コマにわたる学生による発表会を7月11日に終え、仕上げとしてICTとSDGsに関する実際の取り組みを勉強するための技術見学会を去る8月6日(水)に実施しました。
参加者は調布市にある電通大に集合し、貸切りバスにて東京都調布市のNTT中央研修センター内の「e-City Labo」と、茨城県つくば市の「食と農の科学館」を訪問し、ICTを活用した研究や、その技術が実社会でも有効活用されている事例等を見学しました。
見学会には、留学生8名を含めた講座受講生10人が参加し、電通大とBHNの関係者7人が同行しました。最近の酷暑の中での開催でもあり、一部、屋外での見学もありましたが全員無事に見学会を終えることができました。
◆NTT中央研修センター NTT e-City Labo (東京都 調布市)
「NTT e-City Labo」は、地域の課題解決に向けて NTT東日本グループが取り組むソリューションを体感できる施設で、東京都調布市のNTT中央研修センター内にあります。
ここでは、天井カメラとAIを用いた無人店舗、IOWNの低遅延性を活かした遠隔コンサート、トマトの遠隔農業ハウス、災害対策としても有効な水の循環システムや空気から水を作る装置、e-sports、等々、ICTを駆使した技術研究に関する展示資料や実際稼働している各種サービスの様子を見ることができました。学生は興味深く説明員の説明を聞き、いろいろな質問をしていました。

IOWNの通信環境とそれ以外での画像情報のタイムラグを体験するコーナー

e-sportsの様々な取り組みやイベント事例が紹介されました
◆食と農の科学館 (茨城県 つくば市)
つくば市にある「食と農の科学館」は、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が運営する施設で日本の農業と食に関連した新しい研究成果や技術を学ぶことができる場所です。
SDGsについても農研機構は農業と食品産業に関する研究を通じてその目標達成に取り組んでいます。ここではICTを用いた田畑の水管理や、飛翔能力の低い個体の交配により農研機構が開発した「飛ばないナミテントウ」(遺伝的に飛翔能力を欠くナミテントウ)による施設野菜用の生物農薬等の説明を聞いたのち、各自館内を自分の興味に従い見学して回りました。

非常に暑い日でしたが誰も熱中症にもならずに見学出来ました
帰路は交通事故等による渋滞があり、大学に帰着したのは夕方の7時をすぎましたが、参加者の皆さんには満足してもらえる見学会になったと思います。