―インターネット環境構築完了―

●石巻市仮設団地集会所へのインターネット環境構築完了

石巻市で予定した18仮設団地集会所へのインターネット環境構築が完了しました。

6月に設置した中の一つの糠塚団地は、石巻中心部から約15Km離れた旧河南町須江地区に建設された仮設住宅で52戸92名の方々が生活している中規模の団地です。入居者の被災地区が異なるため、まとめる自治会長の苦労もたいへんなようです。

集会所にパソコン設置後すぐ、メールの送受信やインターネット閲覧ができ自治会活動に役立てていただけるよう、役員等に簡易な研修を行いました。７月には近隣の団地役員との合同IT研修会も予定しているところです。

　

?●自治会運営の秘訣は「無理強いしない・させない」

6月27日、当会佐藤会長と有馬参与が、石巻仮設団地自治連合会で打合せ後、石巻大橋仮設住宅団地集会所を訪問しました。

大橋団地自治会は540戸・1,063人で、自治会規模は石巻最大であり、役員方々の苦労もたいへんなものと推測されます。

自治会会長は、大所帯の自治会運営の秘訣を「決して無理強いしない・させない」をモットーに進めている、佐藤会長にと話しておられたのが印象的でした。

また、BHNからインターネット環境を提供されたおかげで、県や市の情報をいち早く知ることができるとともに住民にもすばやく情報提供ができることや、インターネットを駆使してひと工夫した配布チラシの作成ができるのでとても重宝している等の感謝の言葉もいただきました。

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●6月のIT研修

6月は11の団地で研修を実施しました。

主にメールの作成・自治連合会への送受信操作等を繰り返し練習したほか、チラシの作成や活動予定表の作成等も行いました。

BHNの事務所から約2.5㎞、三陸道を30分ほど走ると登米市との境に桃生中津山団地があります。内陸部にあるこの122戸の団地には、津波で被災した各地区の方々が入居しています。

自治会長の話では、始めは挨拶程度だった方も、日を追うごとに少しずつ心を開き始め、おしゃべりが出来るようになって集会所に集うようになり、今では、60～70代の方々が中心となり仮設周辺の美化や安全巡回パトロールを積極的に行っているとのことです。研修にも、蛍光色のビブスを着用した巡回パトロールを終えた方も参加していました。

2回、3回と回を重ねるごとにパソコンに慣れ、次のステップへ進みたいという意気込みが強く感じられます。会長自身も、チラシの作成が楽しいと猛勉強しています。

パソコン設置後、初めて研修を行った相川運動公園団地では、メールの送受信を中心に研修を実施しました。自治連合会から届くメールの添付で各自治会へのお知らせを受信したり、メール内容の確認や印刷も役員さん自身でできるようになりました。

これからはインターネットを活用することで、活発な自治会運営と情報共有ができるものと期待されます。

●東松島市仮設住宅自治会役員等へのIT支援

東松島市は、太平洋に面しており住宅地、市街地の3分の2が津波で浸水し、基幹産業である農業、養殖業などへの打撃が最も大きかったところです。

市では、被災者向けに整備する災害公営住宅の入居希望世帯を対象にした説明会を開始し、2014年4月には4地区約250世帯の入居が始まる予定であり復興に向け確実に歩み続けている状況です。

BHNは、被災後の2012年5月からモバイル無線ルータを使用したインターネット環境を要望された10カ所の仮設住宅の集会所や談話室に提供したり、団地自治会役員へのIT講習等の支援を実施してきました。

この6月には頻繁に利用している6か所の仮設住宅に設置していたモバイルルータを、より使い易い光回線に変更するとともに、自治会運営の一助となるようデスクトップのパソコンも新たに設置しました。

今後も引き続き、自治会役員等へのIT講習や機器の保守支援を行います。

＞＞5月の宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等における被災者の地域コミュニティ支援事業報告はこちら

 

石巻周辺被災者支援事業担当

 

※BHNの東日本大震災被災者支援活動に対する寄附金は、「指定寄附金」として平成24年1月27日付けで東京国税局長の確認を得ています。これにより、BHNが募集する以下の活動に要する費用に充てるための寄附金は「指定寄附金」となり、税制優遇を受けることができます。引き続き、皆さまからのあたたかいご寄附をお待ちしております。

 

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