2014年8月:宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等における被災者の地域コミュニティ支援事業報告

2014年9月26日(金)18:24

 

2014年8月13日(水)、お盆の入りを迎えた石巻地方は夏空の広がる早朝から各地の寺院に墓参りをする光景が見られました。
震災の爪痕が一部残る中、色とりどりの花や線香、供物を持った家族連れ等が訪れ、墓前に手を合わせ先祖の霊を弔いました。

沿岸部の墓地は3.11東日本大震災で墓石が倒壊したり、津波で流失するなど大きな被害を受けました。大震災から3年5か月が経過した今もなお、完全復旧とはいかず、墓地も復旧半ばとなっています。

7月末から8月にかけては、被災地各地で夏祭りが開催されました。それらの中でも7月31日(木)から8月1日(金)の二日間にわたる「石巻川開き祭り(いしのまきかわびらきまつり)」は91回目を数え、旧北上川を開削した川村孫兵衛翁報恩供養祭や3.11東日本大震災供養祭、そして流灯を実施して震災犠牲者の冥福を祈りました。

水上では、「孫兵衛船競漕」が4年ぶりに完全復活しました。また、陸上では、大漁踊りやパレードが行われ、空ではブルーインパルスの展示飛行もあり、お祭りに花を添えました。更に、夜には、恒例の花火大会もあり浴衣姿の若者たちなど大勢の市民や観光客が繰り出し中心街も久々に、にぎわいを取り戻しました。

● 自治会役員向けパソコン研修

今月の「仮設住宅団地の自治会役員向けパソコン研修」は、仮設水押球場団地を対象に実施しました。仮設水押球場団地での研修には石巻仮設住宅自治連合推進会の新規職員の方も参加し、合同での開催となりました。

仮設水押球場団地の自治会役員さんは、法務局に提出する書類作成を外部に依頼するとお金が掛かるので、費用を抑えるため書類の自主作成に挑戦しました。ワードのテキストボックスの挿入方法等を学んで無事に完成することができました。

● インターネット設備環境の巡回点検

8月も引き続き、仮設住宅団地に設置したインターネット設備環境の巡回点検を行いました。今月は、お盆休みが入っていたため、多くの箇所を廻ることができませんでした。

石巻市では、仮設町北第3団地、仮設押切沼団地、仮設水押球場団地、東松島市では、東松島復興協議会事務所を巡回点検しました。なお、先月末、南三陸町及び登米市では、入谷中学校跡地仮設住宅、切曽木地区仮設住宅、横山第1・2仮設住宅の巡回点検を実施しました。これらを加えて、合計7か所で、パソコン・プリンタ点検等メンテナンス作業、セキュリティソフト・ノートンのアップデート作業、スキャン作業を行いました。

これにより、仮設住宅団地に設置しているパソコンのウィルス駆除ソフト・ノートンの延長手続き作業を全て終えました。今後も快適に使用していただくために巡回点検は継続していくこととします。

当事業収支報告書はこちら

石巻周辺被災者支援事業担当 有馬修二(参与)

     

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