2014年10月:宮城県石巻市・東松島市及び南三陸町等における被災者の地域コミュニティ支援事業報告

2014年11月28日(金)17:40

 

10月、石巻地方は台風18号、19号の暴風雨に見舞われ、各地で冠水や床上・床下浸水などの被害がでました。

石巻市は、稲井地区や山下地区などの3,676世帯、東松島市は山沿いの485世帯に避難準備情報を発令し、避難所をそれぞれ7か所、4か所開設したがいづれも避難者はなかったそうです。

しかし、雨による冠水被害は大きく、市道10路線、県道国道7路線が通行止めとなり、女川町から石巻に至る主要道路も冠水のため、一時女川町が孤立状態であったと報じられていました。

3.11東日本大震災で最大の被災地となった石巻市を修学旅行で訪問する小中高校が増えているそうです。

震災2年目の2012年度は約2,000人でしたが、13年度は3,000人を超え、今年度も九州から北海道まで全国から訪れており前年度を上回る状況にあるとのことです。

引率の先生は、「現地を見て、生の話を聞くことが一番の勉強になる」と考えたそうです。防災について学び、防災意識を高め、有事の際はぜひ役立ててほしいと願っています。

● 自治会役員向けパソコン研修

10月の「仮設住宅団地の自治会役員向けパソコン研修」は、仮設糠塚団地を対象に実施しました。

自治会で開催する「いも煮会のチラシを作りたい」との希望で、ワードを使って画像の挿入方法などを学んで完成させました。

出来映えに満足し、早速配布して全戸が出席できるよう取組みたいと役員一同張り切っていました。

● インターネット設備環境の巡回点検

月も引き続き、仮設住宅団地に設置したインターネット設備環境の巡回点検を行いました。

石巻市では、仮設大森第3団地、仮設南境第5団地、仮設糠塚団地の3カ所を訪問し、パソコン・プリンタ点検等メンテナンス作業、ノートンのアップデート、スキャン作業を行いました。

東松島市では、東松島復興協議会を訪問し点検しました。使用を終了していたパソコン2台の回収を終えました。

なお、2012年より開始してきた指定寄附金事業に基づく本支援活動は2014年12月末で終了することから、石巻仮設住宅自治連合推進会を訪問して、今後の運営方法などについての打ち合わせも行っています。

残すところ2ヶ月となりましたが、快適に使用していただくために巡回点検は継続していくこととします。

当事業収支報告書はこちら

石巻周辺被災者支援事業担当 有馬修二(参与)

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