エーヤワディ地域における防災支援、及び住民の保健衛生意識向上のためのモデル事業

2019年12月4日(水)11:23

 

 

活動報告会の開催(2019.10.22)

 

第6年次事業は、2018年12月24日~2019年12月23日の1年間にわたり進めています。

エーヤワディ地域における防災支援、及び住民の保健衛生意識向上のためのこのモデル事業では、CAシステム(村人へ放送するスピーカシステム)とハザードマップ(防災用の村落地図)が、村落ごとに設置されて、それらを有効に利用するための村人とのワークショップと防災研修が行われてきました。

さらには、村人の保健衛生意識の指導等も実施してきて、順調に進捗しています。これらの事業遂行により、期待される成果として、CAシステムにより、村人への情報の一斉同報が可能となり、非常時の緊急情報はもとより平常時の行政情報・イベント情報、学校からの連絡事項等情報伝達が容易になります。

また、防災研修、ハザードマップにより、災害時の避難先、避難経路等が明確になり、自ら判断で避難行動がとることが出来るようになります。CAシステムから放送される衛生・健康に関するメッセージにより、住民の保健衛生意識向上、及び罹患率の減少が期待できます。また、住民の保健衛生・健康状況の最新データの把握ができ、医療行政に反映することが可能となります。

これらの成果を地方政府に理解してもらうと同時に、エーヤワディ地域の他の郡(タウンシップ)に水平展開を可能とするため、かつ本モデル事業関係者間の情報の共有化を図るためBHNはパートナーであるPHF(People Health Foundation)と連携し、2度目の活動報告会(2019年10月22日)をエーヤワディ地域の首都(パティン)の保健衛生部の講堂で開催しました。

報告会にはエーヤワディ地域のチーフミニスター、関係大臣、地方政府関係者、各タウンシップ(ラプッタ、ボガレー、ピアポン、及びデダイエ)関係者、モデル村落(40村落)、日本大使館(2名)等多数(約140名)が参加しました。活動報告会の内容に関しては、モデル事業の活動内容報告、エーヤワディ事業の終了報告、今後の自立化等への提言等が発信されました。

 

出席者全員で記念写真

出席者全員で記念写真

 

地域の知事へ支援活動状況の説明

地域の知事へ支援活動状況の説明

 

会場内の参加者

会場内の参加者

 

エーヤワディ地域知事のOpening Address

エーヤワディ地域知事のOpening Address

 

PHF副理事長のプロジェクト概要説明

PHF副理事長のプロジェクト概要説明

 

また、この報告会ではメディア(MRTV:国営テレビ、医療業界誌関係者)も参加し、地方の話題を取り上げております。報告会を通じて、発表者と参加者間の活発なQ&Aも行われ、活動報告会は成功裏に終了しました。

 

参与  渡辺 栄一

     

寄付をする