【ミャンマー】ミャンマー南部デルタ地帯における情報伝達システム(CAシステム)を活用した住民の生活環境改善および防災支援事業

2015年12月9日(水)17:34

 

第3次事業(2015年9月1日~2016年7月31日)の開始から、既に3カ月が過ぎました。10月から11月にかけて、本事業の柱であるCAシステム設置予定の45村落に関して基本設計(現地村落での調査)を行い、今後は基本設計をまとめて所要資機材の購入段階に入ります。

今回のプロジェクトでは、二つの新規事業も実施する予定です。一つはミャンマー南部デルタ地帯を毎年のように襲来するサイクロンや洪水等に対応した避難の方法、避難場所の確保、避難場所への移動に役に立つハザードマップの作成・指導です。二つ目は、携帯電話のSMS機能を使った、災害時緊急連絡の仕組みづくりを実施する予定です。これらの新規事業を総合的に機能させるため、村人とのワークショップ開催時に防災研修も組み入れることにしています。

ハザードマップ作成研修では、サイクロン等の水害発生時に対応できる避難ルートを確保したマップを作成するため、村歩きを実施し、安全な場所を確認するとともに危険個所を発見します。その他、災害時に役立つ施設(シェルター、学校、僧院、食堂等)の場所もマップに落とし込みます。

これからの事業予定は、乾季で作業がしやすい5月中旬までの間に、CAシステム設置、ハザードマップ作成を効率的に行い、並行して携帯電話ソリューション、防災研修を進め、災害への予防・備えを支援してまいります。

写真は昨年9月、村落の住民との交流のため訪問したデダイエタウンシップの風景です。

  

 

ミャンマーN連プロジェクト・参与 渡辺 栄一

     

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