【ミャンマー】デルタ地帯におけるCAシステムを活用した住民の生活環境改善および防災支援事業:第3次事業が終了
2016年9月12日(月)14:40
昨年9月より始まった外務省NGO連携無償資金協力事業の第3次プロジェクトは、本年8月27日に終了しました。
主な事業内容は以下のとおりです。
(1)CAシステム45村落への新規設置、既存CAシステム設置60村落のモニタリングの実施
(2)CAシステムの保守・運用に関するワークショップの実施、及び防災研の実施
(3)ハザードマップの作成
(4)携帯電話を活用した緊急連絡の仕組みづくり
事業はおおむね計画通りに遂行できましたが、本年は例年より早く雨期に入り、特に風雨の強い日には、増水した大河の航行は極めて危険なレベルとなったため、モニタリングのスケジュールに遅れが生じました。そのため、1カ月近く事業期間を延長せざるを得ませんでした。
ここでは「携帯電話を活用した緊急連絡の仕組みづくり」について報告します。
現行CAシステムは、村民一人一人への情報伝達手段としては非常に有益ですが、緊急情報の多くをラジオの天気予報や警報から得ているため、村民への周知は遅れがちで、地域限定の緊急情報の伝達にも限界があります。そのため、利用可能地域が拡大しつつある携帯電話を活用した緊急連絡の仕組みづくりを行っています。
今期は、携帯電話サービスエリアの現状と今後の拡充計画の調査、現行携帯電話のSMS機能確認試験、及びCAシステム設置村落の緊急連絡用に使用可能な携帯電話番号、通信方式(SMS、音声)、機種等を調査し、「携帯電話台帳」を作成しました。次年度計画では、携帯電話を活用した「緊急連絡運用マニュアル」を作成し、関係者の指導を行う予定です。