ミャンマー:カレン州モン州における家庭用ソーラー発電および学校へのコンピューター設置事業

2021年10月14日(木)11:45

 

クーデター後の事業進捗状況報告(2)

本年2月に起きたクーデターは、BHNの事業の進捗に対し、未だ大きな影を投げかけています。

9月7日にミャンマーのクーデター前の政府を引き継ぐNUG政府(National Unity Government)が、軍政府に対する「戦争開始」を宣言しました。その結果ミャンマー全土で、軍の施設への攻撃、軍の関係する携帯電話基地局の破壊、軍関係者との撃ち合い等、数多くの衝突を引き起こすことになりました。

一方では、コロナの感染はまだ全土で猛威を振るっていたことから軍政府はたびたび外出禁止(Stay Home)措置を延長し、結局9月末までを「休日」とする等したためBHNの仕事も、結果的にトータル何か月も延期を余儀なくされました。

しかし10月初めからこのStay Home休日も解除され、BHNが予定していた少数民族の村々への安全も、州政府、武装勢力双方から確認されたため、十分安全には気を配りながら、徐々にソーラーシステムの設置工事を開始しました。

このように長期の遅れが生じたこと、また、更に予期せぬ障害もありうる、と想定して、BHNでは事業期間を当初の本年11月末から更に6カ月延長し2022年5月までとする予定です。

その上にまた、治安上の不安から、訪問工事ができない村もいまだに数多く残っています。

更にはミャンマー国内での激しいインフレ、ミャンマー通貨チャット価値の大幅な下落等々、まだまだ予期できない障害が発生することも考えられます。

 

村への道

 

コンピュータ教室

 

モン州で設置したソーラパネル

 

安全に注意しながら事務所での作業

 

プロジェクトマネージャー 相澤 紘史

     

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