BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動 ~現地に出向いた実践研修会 呉市・天応地区及び安浦地区~

2021年12月7日(火)17:17

 

BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)では、2018年西日本豪雨被災地(広島県坂町・呉市等)の仮設住宅団地及び災害公営住宅団地等に住む豪雨災害被災者向けに、復興フェーズ(仮設住宅団地フェーズ、災害公営住宅団地フェーズ)に合わせて各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。

一方、2020年初めに始まった新型コロナウイルス感染症は日本国内で繰り返し猛威を振るい、日本国内の多くの国内災害被災地では十分な被災者支援活動ができない状態に陥りました。そこで、BHN広島事務所では、コロナ禍においても効果的な被災者支援活動が継続できるように「テレワーク手法を取り入れたコロナ禍における新しい被災者支援活動への挑戦」を開始しました。

 

現地に出向いた実践研修会

一方、被災地では、現地に出向いた実践研修会に対する強い要望があります。そこで、2021年10月後半に入り、新型コロナウイルス感染状況が落ち着いてきたので、現地に出向いた実践研修会を広島県呉市・天応地区(2021年10月27日)で実施しました。この時の模様は、前回の活動報告「テレワーク手法を取り入れたコロナ禍における新しい被災者支援活動への挑戦」の中でお届けしています。

 

今回はその後の、呉市・天応地区(2021年11月24日)及び呉市・安浦地区(2021年11月25日)での、現地に出向いた実践研修会の開催状況をお伝えします。

 

最初に、2021年11月24日午後、呉市の市営天応大浜アパート(集会室)での活動状況をお伝えします。参加者:自治会住民5人+地元社会福祉協議会職員3人、そしてBHN広島事務所支援活動チーム3人が参加した現地実践研修会を実施しました。

 

先ず、BHNパソコンコーナー機器の定期点検と更新作業を行いました。続けて、防災情報取得に役立つアプリ「NHKニュース・防災」機能を研修用タブレットや各人のスマホにインストールし、参加者全員に防災情報の取得を体験していただきました。既に自身のスマホに防災アプリをインストールしている方もあり、今回の現地実践研修会内容は防災情報の取得に役立つと大変好評でした。

 

BHNパソコンコーナー機器の定期点検と更新作業
 (2021年11月24日撮影)

 

「NHKニュース・防災」機能をタブレットにインストール
 (2021年11月24日撮影)

 

さあこれからが使い方の説明、防災情報の取得を体験中
 (2021年11月24日撮影)

 

タブレットを使用して取得した防災情報を真剣に検討
 (2021年11月24日撮影)

 

今回の現地実践研修会のメインテーマは、前回の現地実践研修会の場で要望が出されていた年賀状作成です。支援活動チームが予め用意したひな形の中から選び作成しました。皆さん、これを楽しみにして研修会に来られていましたので、それぞれの年賀状が完成し印刷まで出来たと、とても喜ばれました。今回は、1台予備プリンターを持って行き、併せて2台のプリンターで対応しました。

 

支援活動チームが予め用意した年賀状の見本を掲示
 (2021年11月24日撮影)

 

各自思い思い、自分流の年賀状を作成して印刷
 (2021年11月24日撮影)

 

次に、2021年11月25日午後、呉市安浦町の呉市川尻・安浦地域包括支援センターでの活動状況をお伝えします。参加者:自治会住民3人+地元社会福祉協議会職員3人、そしてBHN広島事務所支援活動チーム3人が参加した現地実践研修会を実施しました。

 

通信環境には、新しく準備した5Gモバイルルーターを使用しました。パソコン、タブレット、スマホをネット接続しましたが、問題なく安定して動作しました。ただし、この時点の安浦地区には未だ5Gは来ていないので4G機能を使用して接続しました。

 

参加者全員は、防災情報取得に役立つアプリ「NHKニュース・防災」の機能をタブレットで体験しました。防災に役立つ様々な情報が得られるので、とても関心を持ってもらえました。

 

通信環境には、新しく準備した5Gモバイルルーターを使用
 (2021年11月25日撮影)

 

タブレットを使用して防災情報を取得
 (予備マスク、消毒液キット、体温計等を準備した現地実践研修会)
 (2021年11月25日撮影)

 

続いて、参加者全員が年賀状を作成しました。当方で用意したひな形を元に作成し印刷まで完了しました。

 

用意したひな形を元に年賀状を作成し印刷まで完了
 (2021年11月25日撮影)

 

「緊急連絡カード」を新しく作り直しました
 (2021年11月25日撮影)

 

自宅のパソコン利用に関して相談を受けました
 (2021年11月25日撮影)

 

今年も自分流の年賀状を作成することができました
 (2021年11月25日撮影)

 

今回の参加者の中に、以前の、安登・仮設住宅団地集会所での研修会で作成した「緊急連絡カード」を大切に持っていた方があり、こちらが感激しました。住所が変わっているので、新しく作り直しました。また、2人の参加者の方から自宅のパソコン利用に関していくつか質問があり、困っていた問題が解決できたと大変喜ばれました。現地に出向いた実践研修会だからこそできることがあると感じました。

 

西日本豪雨被災者支援事業
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二

 

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*BHN 自主事業「西日本豪雨地域ICT支援事業」、事業期間:「2018年7月9日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。

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