BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動 ~現地に出向いた実践研修会、新たな段階を目指して~

2022年4月6日(水)9:57

 

 

BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)では、2018年西日本豪雨被災地(広島県呉市等)において復興フェーズ(仮設住宅団地フェーズ、災害公営住宅団地フェーズ)に合わせて各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。

2020年初めに始まった新型コロナウィルス感染症は日本国内で繰り返し猛威を振るい、日本国内の多くの国内災害被災地では十分な被災者支援活動ができない状態に陥りました。広島県内においても同様の状態でした。そこで、BHN広島事務所では、コロナ禍においても効果的な被災者支援活動が継続できるように、「コロナ蔓延時期には、ネット活用型被災者支援活動」、そして「コロナが落ち着いてきたら、現地に出向いた実践研修会」の二つの活動手法を柔軟に組み合わせて実施しています。

現地に出向いた実践研修会

今回は、2022年3月23日13:00~15:00、呉市天応地区(呉市天応大浜アパート 集会所)での、参加者:自治会住民5人+呉市地域支え合いセンター2人、そしてBHN広島事務所講師陣4人(沖野氏、寺岡氏、杉原氏、岩本氏)による「現地に出向いた実践研修会」の模様を報告します。

 

先ず、BHNパソコンコーナーの各種設定・確認試験作業
(2022年3月23日撮影)

 

昨年末以来の、久しぶりの現地実践研修会でしたが、いつも通りの和やかな雰囲気で始まりました。いくつかのチームに分かれて、実践研修会を行いました。

 

久しぶりの現地実践研修会、いつも通りの和やかな雰囲気でスタート
(2022年3月23日撮影)

 

参加者の一人から、「一筆箋が無くなっているので作りたい」と言われ、以前に挑戦したデジタル版手作り教材を少し手直しして素敵な一筆箋を作りました。続けて、持参したスマホの操作法に関する質問もありましたが、無事に解決しました。

 

デジタル版手作り教材を少し手直し、素敵な一筆箋に挑戦
(2022年3月23日撮影)

 

参加者みんなで、ネット活用型被災者支援活動ツールの一つ、LINEを使って送る写真にまつわる様々な話で盛り上がりました。これからも写真を使った情報発信を継続するようにお願いしました。この中の一人は、ご夫妻で、ほぼ毎日、LINEグループを活用して情報発信されています。そして、ネットを活用する手法で地域コミュニティの輪を広げています。

古くからの参加者の方から、持参した新しいスマホの文字入力が以前と違って難しいと相談を受けました。そこで、パソコン操作で慣れているキーボード入力に切り替えました。また、参加者皆さまには、これまでのパソコン研修会で繰り返し使用してきたデジタル手作りカレンダー2022年4月版を作成してお渡ししました。

自治会世話役・沖田氏は、自治会の新年度会費納入一覧表等を6月までに作成したいとのことでした。BHN広島事務所講師が今までの資料をコピーし修正するやり方を伝えました。先ず、自分でやってみて、次回、まだ修正の必要があれば研修することにしました。沖田氏は、社会福祉協議会職員の方に作っていただいたExcel表ひな形等を元に各種自治会事務処理のデジタル化に取り組み着実に上達されているようでした。

 

自治会事務処理のデジタル化に取り組む自治会世話役の沖田氏
(2022年3月23日撮影)

 

自治会世話役・沖田氏によれば、3月末に自治会総会があり、その後は市営住宅大浜自治会としての活動に移るとのことでした。入居者の最年長者は97歳、最年少者は3歳、自治会世話役・沖田氏から、BHN広島事務所に対し、この後も良かったら是非パソコン教室を継続したいとの希望が寄せられました。早速、4月20日開催を予定してきました。

 

自治会世話役の沖田氏を中心に「現地に出向いた実践研修会」参加者の皆さま
(2022年3月23日撮影)

 

なお、呉市地域支え合いセンターが閉所ということで、最後の活動として職員(渡辺氏、福田氏)のお二人が参加してくださいました。呉市地域支え合いセンターの皆さまには、BHN広島事務所が計画した西日本豪雨被災者支援活動の最初の段階から常に伴走し支えてくださいました。本当にありがとうございました。

2022年3月31日、呉市地域支え合いセンター様からお礼状とワッペンを頂戴しました。

 

呉市地域支え合いセンターから頂戴したお礼状 (2022年3月31日)

◆画像をクリックするとPDFが開きます◆

 

呉市地域支え合いセンターから頂戴したワッペン(2022年3月31日撮影)

 

BHN広島事務所では、また新たな段階を目指して、今後の活動内容をより魅力あるものにするにはどうしたらよいか、皆さまと相談ながら進めたいと考えています。

 

西日本豪雨被災者支援事業
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二

 

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*BHN 自主事業「西日本豪雨地域ICT支援事業」、事業期間:「2018年7月9日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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