BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動~SNSの活用~

2022年12月13日(火)14:58

 

 

2021年7月に発災した令和3年7月豪雨は静岡県・島根県・広島県等に重大な豪雨被害をもたらしました。更に、2021年8月に発災した令和3年8月豪雨は長野県・広島県・福岡県・佐賀県・長崎県等に重大な豪雨被害をもたらしました。

BHN広島事務所(事務所長 福田 卓夫氏)では、2021年9月末、広島県及び島根県の令和3年7月・8月豪雨被災地を訪ねて被災状況を確認し、2021年11月末、2018年西日本豪雨被災者支援事業に包含して「令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動」に着手しました。

島根県域では、島根県大田市・北三瓶まちづくりセンターにおいて、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しています。特に、「ICTを活用した防災研修」等に力を入れて取り組んでいます。

今回は、2022年9月29日、11月24日、12月8日に、大田市・北三瓶まちづくりセンターにおいて実施した一連の研修会模様をまとめて報告します。この期間には、SNSに力を入れて研修しました。講師は福田 卓夫氏です。

いつもの通り、検温、手指消毒を行って入室します。活動中は、ポケットCO2センサーを常時パソコンに接続し、低濃度を確認(ランプが青色を維持)しながら進めました。

 

いつものように検温・手指消毒
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年9月29日撮影)

 

ポケットCO2センサーをパソコンに接続し、低濃度を確認
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年9月29日撮影)

 

1.SNSの活用

 

9月29日、11月24日の二回にわたって「SNSの活用」を研修しました。SNSの基本的な使い方を知り、関心のある情報を収集し、地域の情報を発信できることを目指しています。

最初に、SNSの種類と特徴について、LINE、Facebook、Instagram、Twitterを取り上げて、概要を説明しました。

 

次に、LINEについて説明しました。

最近追加されたLINEの新機能を紹介しました。機器故障や紛失等により突然スマホが使えなくなった場合に備えてトーク履歴をクラウドに自動的にバックアップする機能ができているので設定してもらいました。また、グループへ招待にQRコードを使って容易にできるようになっていることを説明し、手順を確認しました。

 

LINEの新機能
(大田市北三瓶まちづくりセンター LINEの新機能 説明資料)
◆画像をクリックするとPDFが開きます◆

 

LINEの新しい機能を説明中
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年9月29日撮影)

 

続いて、Instagramの使い方について説明しました。

SNSの活用方法として、最近人気が高まっているInstagramの使い方を研修しました。

まだ使っていない人が多く、ユーザー登録から始めて、情報の見方を実習しました。ハッシュタグを使って地元の情報を検索することを実習し、情報発信する際にハッシュタグを活用することの意義を確認しました。

今回の研修では、情報検索を中心に行いましたが、投稿することについても基本的なことは説明し、地域の情報を発信していく有効なツールになることを理解してもらいました。

また、災害時にも有効な情報伝達ツールになることを説明しました。一般に、SNSは誹謗中傷・虚偽情報など悪いイメージもあり、一般の住民(特にシニア)にはとっつきにくいものとなっていたところがありました。情報検索の方法を指導することにより、興味のある情報を簡単に入手できることを確認して喜ばれました。このような研修を通じて地域からの情報発信が進むことを期待して更に支援を続けていきます。

 

Instagramのユーザー登録、情報検索、情報発信の操作説明
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年9月29日撮影)

 

最後に、Facebookの基本的な使い方を講習しました。

この地区のまちづくり組織「北三瓶よろず会」では、Facebookページを開設していることもあり、研修参加者の中にはFacebookの利用者登録をしている人もいましたが、ほとんどの人は利用していなかったので利用者登録から行いました。利用者登録をして、プロフィール設定を行い、情報の探し方、「いいね」や「コメント」など投稿者への反応の返し方を実習しました。

更に、地元の団体などが発信している情報を検索しました。次に、情報を投稿する手順を確認し、団体のページを作成して情報発信することについて解説しました。研修参加者は、これまでSNSに興味はあっても、設定や操作がわからず、間違ってトラブルが起こるなどの心配があって始められなかったようでした。今回やってみて、安心して利用できるようになったようです。

今後とも、地域でのSNS活用を進め、「地域からの情報発信を促進する」とともに、「防災のためにも活用できる」ように支援していきます。

 

Facebookをインストール・利用者登録・基本的な利用方法実習
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年11月24日撮影)

 

隣の人と教え合いながら進めています
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年11月24日撮影)

 

2.SNS活用テキスト

 今回の研修で使用した「SNSの活用テキスト」を公開用として添付しました。なお、テキストは「シニアネットひろしま(理事長 福田卓夫氏)」の協力を得て作成しました。

SNSの活用

・ SNSの特徴と活用方法

SNSの種類と特長(LINE、Facebook、Instagram、Twitter)

・ Instagramの始め方・使い方

・ Facebookの始め方・使い方  等を掲載しています。

 

SNSの活用
(大田市北三瓶まちづくりセンター SNSの活用 説明資料)
◆画像をクリックするとPDFが開きます◆

 

3.日記帳

研修参加者から寄せられた「スマホで日記が書けないか?」という要望に応えて、簡単に利用できる日記帳アプリを紹介しました。日記帳アプリを実際にインストールして利用してもらい、文章だけでなく写真も添付できることや過去の日記を検索できることなど、デジタル化のメリットを体験してもらいました。

 

簡単に使える日記帳アプリのインストール・設定・使い方も研修
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年11月24日撮影)

 

4.年賀状

2022年12月8日には、年賀状作成の時期になったので、参加者からの要望もある年賀状作成を行いました。プリンターを持ち込み、全員が作成した年賀状を印刷確認するところまで出来ました。

年賀状作成に使用したのは、日本郵便が提供している「はがきデザインキット」、パソコンではWebサービスを利用し、スマホではアプリをインストールします。更にスマホにプリンターメーカーの印刷アプリをインストールしセットしておくと、スマホから直接印刷することができます。

先ず、「はがきデザインキット」をインストールし、この中にある多数のひな形の中からベースになるデザインを選びます。次に、オリジナルの写真やコメントを挿入し年賀状を完成させました。周りの人にも見せて相談しながら和気あいあいと楽しく作業を進めました。最後に、プリンターで印刷し確認しました。スマホで作成した人は、年賀状がスマホ上で簡単に作成できるうえに、スマホから直接印刷もできることにとても感動していました。

まちづくりセンター職員からもサポートしていただき、予定していた時間で全員の年賀状作成が出来ました。

 

個別の相談にも十分対応しながら進めました
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年12月8日撮影)

 

まちづくりセンター職員も指導
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年12月8日撮影)

 

スマホから直接印刷できることに皆さん感動
(大田市北三瓶まちづくりセンター 2022年12月8日撮影)

 

この研修を始めてから、大田市北三瓶まちづくりセンター職員の皆様の意識も高まり、日ごろから住民のICT利用に関する相談にも対応しています。この地域では、まちづくりセンターが地域でのICT活用を推進する拠点となりつつあります。BHN広島事務所では、「今後ともまちづくりセンターと連携し防災対策を含めた住民のICT活用」を支援していきます。

 

西日本豪雨被災者支援事業 プロジェクトマネジャー(理事)
(含む、令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動)
有馬 修二
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*BHN 自主事業「令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動」、事業期間:「2021年10月1日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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