BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動~呉市安浦地区において交流再開、「お茶会&スマホ教室」~

2023年2月27日(月)14:16

 

 

BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)では、2018年西日本豪雨被災地(広島県呉市、福山市、坂町等)において復興フェーズ(仮設住宅団地フェーズ、災害公営住宅団地フェーズ、市営住宅団地フェーズ)の進展に合わせ「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。2022年度からは、市営住宅団地フェーズに入りました。「コロナ感染蔓延時期には、ネット活用型被災者支援活動」、そして「コロナ感染が落ち着いてきたら、現地に出向いた実践研修会」の二つの活動手法を柔軟に組み合わせて実施しています。

呉市安浦町は、西日本豪雨災害の際、大規模な土石流災害が発生した場所です。呉市安浦町・安登仮設住宅には22世帯の被災者の方がたが生活しました。当時、「談話室での茶話会」が皆さまの集いの場でした。被災体験を語り合い、気持ちを共有することで支え合いの大切さを学んだ場所でした。BHN広島事務所では、この集いの場を利用して「パソコン研修会」を繰り返し開催しました。被災者の皆さまには大変好評でした。

BHN広島事務所による被災者支援活動は、安登仮設住宅談話室閉鎖後、2021年12月16日呉市安浦町「呉市川尻・安浦地域包括支援センター」を利用して実施したパソコン研修会を最後に、実際に顔を合わせた支援活動を実施することが出来ませんでした。西日本豪雨災害発生から4年、これまで社会福祉協議会が支援していた茶話会も自然消滅となっていました。一方、被災された住民の皆さまは、時代の流れによりスマホを所持するようになりました。一部の住民ではありますが、グループラインを作り、日常のあれこれを互いに語り合っています。その会話の中から、「茶話会を復活したい」との要望が上がりました。

BHN広島事務所の廣中 香氏が、本格的な「集いの場」となる会場を探し、呉市介護保険課が管理する「安浦内海老人福祉会館」に決定しました。2022年12月15日、久しぶりの再会とあっておしゃべりは尽きませんでした。その後、新型コロナウイルス感染状況を慎重に見極めて、第2回目は2023年2月16日、お茶会に簡易なスマホ教室を組み合わせた、「お茶会&スマホ教室」として開催しました。

2カ月ぶりの再会に近況報告、身近な話題で盛り上がりました。参加者全員がスマホを持っているわけではありませんが、スマホ教室への関心は高いと感じました。

この日は、BHN広島事務所の所長・福田 卓夫氏が作成した易しいスマホ教材を準備して説明しました。「三角の印の使い方を知らなかった」、「転送も簡単にできそう」と準備したスマホ教材は大活躍でした。

 

第2回安浦地区、お茶会&スマホ教室開催模様
(2023年2月16日開催)

 

簡易なスマホ教室
(2023年2月16日開催)

 

「スマホはね、歩数計にもなって便利なのよ」と画面を開くとお孫さんの写真、「私にも使えるかしら?」と、まだスマホを持っていない方も興味津々の様子で説明を一緒に聞いていました。

 

お菓子とお抹茶のサプライズ提供
(2023年2月16日開催)

 

この日は、安登仮設住宅談話室時代にボランティアで茶話会を盛り上げてくださっていた茶道裏千家淡交会様から、お菓子とお抹茶のサプライズ提供があり、お茶会&スマホ教室への参加者の皆さまを感激させました。本当にありがとうございました。

 

参加者が揃って写真を撮りました。
(2023年2月16日開催)

 

BHN広島事務所では、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」の新たな段階を目指して取り組みます。

 

 

西日本豪雨被災者支援事業
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二

 

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*BHN自主事業「西日本豪雨地域ICT支援事業」、事業期間:「2018年7月9日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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